地味にとっても便利なヤツ。サラッと雑に羽織れる簡素な古着ジャケット

少し前まで実家の方にいて、倉庫を回ったりしながら古着の買い付けを行っていました。

一般の人も入れる倉庫兼店舗のようなお店と、業者しか入れない完全なる倉庫と。

 

そうやって色々と古着を見て回って買い付けたり、卸倉庫で販売されている古着の原価を知ったりして、とても勉強になりました。

買い付けたものは随時、販売していきたいと思っているのですが、いかんせん写真を撮るのが億劫になってしまっていたり。

Instagramのアカウントなんかも作ったので、古着販売にもこれから力を入れていきたいと思っています。

 

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地味に重宝する、サラッと羽織れる古着のジャケット

そんなこんなで、ここ最近は私用と買い付けでたくさんの古着を見て回っていたのですが、その中で「これは自分が着たい」という服にも出会いました。

販売するための服と、自分が着る服とでは、選ぶときに使う脳みそや考え方が全く違っているような気がしていて。

今回ご紹介する服には、完全に私用でお店を回っていたときに出会いました。

 

これはショップコートとでも呼ぶのでしょうか。

トレンチコートやステンカラーコートのように凝った作りも、着丈の長さもないジャケットのような、コートのような。

春にシャツやTシャツの上からサラッと羽織って、どんなときでも便利に使えそうなところを気に入って購入しました。

 

つかみどころのない雰囲気と、雑に合わせても着れる便利さと

ぼくは古着を購入したら洗えるものは洗ってから着用を開始します。

お店に並んでいたときはもう少しシャキッとした雰囲気をしていたのですが、洗濯によってシワが寄ってしまいました。

 

これでもスチームアイロンでいくらかシワを伸ばしたのですが、不器用なぼくにはこれが限界。

どうせ着るにつれてシワなんて付いていくんだから、まあいいかと考えています。

 

ボタンを開いてみると、こんな感じ。

後述しますが、ヘリンボーン織りでやや厚手の生地を採用したジャケットですが、裏地はないので春と秋の暑くも寒くもない気温には便利に対応してくれそう。

 

これがもう少し厚手で、素材にもウールを使って裏地が付いていたら、そういったチェスターコートもあったりする感じ。

チェスターコートって真冬にも着るアイテムだったりしますが、ああいうタイプは寒そうでぼくは着る勇気がありません。

 

対してこちらは品質表記こそないものの、素材としては恐らくコットン100%なはず。

シャツ1枚で出かけるには肌寒く、スウェットやパーカーだと重ね着ができなくて物足りないと感じる4月や5月。

 

最近のぼくは、以前ブログでご紹介したiroquoisのテンセルGジャンをハイペースでヘビロテしていて。

購入当時は自分でもここまで着るとは思っていなかったのですが、カーディガンやら薄手のジャケット、ブルゾンってそういうものですよね。

自分が想像していたよりも便利で、2~3着持っておくとこの時期のコーディネートを途端に楽しくしてくれるアイテムです。

 

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古着の面白さとは、身元の知れなさ

この服に取り付けられているタグや品質表記は唯一これだけ。

一切の表記がないと、それはそれで身元の知れなさに不思議な感覚を抱きますが、これだけっていうのもまたいいな、と思ったポイントのひとつです。

 

こういった身元の知れなさが古着の面白さだな、と最近のぼくはとても思っていて。

例えばブランド古着屋さんに行ったりすれば、服を探すにしても目に入りやすいブランドタグを見ることが多いんです。

 

ブランドタグを見た上で、気に入ったデザインのものだったらラックから引っ張り出してみる。

生地や素材感、作りをざっと確認して、サイズ感を確認して、気になったら試着してみる。

 

ブランドタグというものは、洋服を選ぶ上で品質を保証するひとつの基準になっているんですよね。

このブランドが作っているものなら大丈夫、といったような安心感があるんです。

 

一方で古着にはそういったものがなく。

日本で売られている古着って、海外のリサイクルショップのように雑多なお店から仕入れられたものだと思うんです。

向こうの人たちにとっては、日本でいうライ○オンのようなカジュアルブランドの洋服が並んでいる訳で。

 

そこにも日本の洋服にはない華やかさだったり、土臭さだったり、独特のデザインセンスや生地使いがあるからこそ魅力を感じるとぼくは思っていて。

そういった、向こうではカジュアルブランドとして取り扱われている服たちは、日本に来れば良くも悪くもブランド力が通用しない。

 

そこから自分の目で選んで手に取って、実際に着てその服が好きかどうかを判断するのって、これこそぼくは真に服を選ぶことを、着ることを楽しむということなのではないか、と思うんです。

ブランドがどうこうという前情報や余計な邪念は一切通用しない中で、好きな服を選ぶ。だからこそ古着って面白いんだなって、つい最近になって強く感じています。

 

その点で言えば、このジャケットはボタンの雰囲気からもそこまで古いアイテムではなさそうに思っています。

ごく普通に日本のカジュアルブランドでも採用されていそうなボタン。

ユザワヤへ行けば普通にバラ売りされていそうなボタン。

 

70〜80年代に日本の紳士服ブランドが展開していたシャツやスラックスなんかは生地もいいものを使っていて、ジップにもこだわっていたりして、とても質がいいんです。

そういったものをたまに海外古着と勘違いしたりもするのですが、このジャケットに関してはどことなく海外古着っぽさを感じます。

 

・・・それでも、やっぱりボタンのデザインはとても新しめなので、実は国内ブランドの比較的最近の洋服である可能性だってある。

招待はまるで想像が付きませんが、ブランド名が入っていない分、余計な邪念も混じらないので、素直にデザインや作りが好きだと思っただけで買えてしまうのも楽しいところ。

 

袖が縫い付けられ、ジャケットとして必要最低限のディテールを踏襲し、非常に簡素な作りになっているこの1着。

シルエットも非常に美しいという訳ではないところが、手持ちの無骨な服やゆるい服とどんな風に合わせても雑に着れる嬉しいポイントだったりします。

 

両サイドにフラップ付きの大きなポケットが付いているのがとても嬉しい。

文庫本なんかもサラッと入りそうな大きさなので、ここに財布やらスマホやら、移動中に読みたい本なんかを入れて旅人のようにふらっと出掛けられてしまう。

 

これが横向きのスラッシュポケットなら、もしかしたら購入していなかったかもしれません。

それくらい、フラップの付いた大きめのポケットはとにかく便利で嬉しいポイント。

 

やや小ぶりだけれど、しっかりとした存在感を持つ襟がとても可愛い。

上品さとゆるさを、絶妙なバランスで持ち合わせている気がします。

 

ヘリンボーン織りのゆるくて無骨な雰囲気に惹かれる

素材には恐らくコットンが100%採用されているであろうこちらは、太めの糸を使ったヘリンボーン織りによって作られています。

遠くから見ると薄く、味気ない色味に見えるこのジャケット、写真ではこの魅力を最大限に伝えることは難しい気がしていて。

 

太番手の糸でみっちり織り込まれたヘリンボーン織りのアイテムが持つ、どこか無骨で、どこかゆるい雰囲気を持った質感に、なぜかぼくは惹かれてしまいます。

それはぼくが目指すファッション、自分らしいスタイルそのものに近い要素を持っているから。そんな気がしています。

 

ヘリンボーン織りなので薄手のトレンチコートなんかよりは厚みとしっかりした頼り甲斐があるのですが、裏地がないのでサラッと雑に羽織りやすい。

こういうジャケット、探そうと思って探すとなかなか出会えないものですが、一度手に入れると意外にも重宝するもの。

あまり見ないデザインなのも合間ってとても気に入っているので、これから長く愛用していける1着になると思います。

 

余談ですが、ヘリンボーンとはニシンの骨を意味する言葉だそうです。

この織り目が似ているから、というのが由来みたいですね。

 

自転車移動にも嬉しい、長すぎない着丈感

コーディネート詳細

シャツ: iroquois

ボトムス: iroquois

スリッポン: iroquois

 

実際にその日の気分に合わせて組んでみたコーディネートはこんな感じ。

ジャケット以外のアイテムは全て、偶然にもiroquoisのアイテムになっていました。

 

ひとつのコーディネートに同じブランドの洋服を多用するのって、まとまりは生まれて個人的に選ぶ楽しみが半減するのであまり好きではありません。

それでも今回は、たまたま「こう着たい」という像に当てはめてコーディネートを組んでみた結果、こうなったという感じです。

 

足元には以前ブログでご紹介した古着のサービスシューズを使ってみるのもいいな、と思っています。

というか本当はそうするつもりでしたが、写真を撮るために履くのが面倒だったので、楽なスリッポンにしています。

 

後ろから見てみるとこんな感じ。

やはりショップコートと呼ぶには気持ち短めなので、少し長めのジャケットというのがいいところでしょうか。

 

恐らく高校生の頃にでも雑誌で読んだ「コーディネートにはトップスとボトムスで濃淡をつけるといい」という言葉。

ぼくはそれも今でもどこかで心がけていて、色合いのコントラストがあった方がコーディネートも締まって見えるのでいいな、と思っています。

 

しかし今回組んだコーディネートにはそれがなく、全体的に淡い色味をしています。

それがぼくにとっては何だか新鮮で、いいなと思っているところ。

気温的に寒いと思ったら、愛用しているOLD JOEの深いブラウン色をしたベストを差し込もうと思っています。

 

羽織るだけで一気におしゃれになった気分になれるから、ぼくはロングコートって大好きで。

ただ、自転車移動をすることが多い身としては、ロングコートって危なくて。

 

これくらいの着丈をしたジャケットなら、その気分も少し味わえるので嬉しいんですよね。

サラッと羽織って雑に着れるヤツ。

何年経っても持っている名脇役のようなアイテムになってくれそうな予感がしています。

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