好きすぎて2着目。色型違いのFADE PAISLEY SHIRTS

2014年という年は、ぼくにとって非常に大切な年だったように思います。

それも、ファッション業界ではいわゆる”春夏コレクション”が展開される1月〜6月までの半年間は特に。

 

なぜかと言うと、2014年はぼくが大学に入学した年だから。

つまり毎日、制服ではなく私服を来て学校に行くということをし始めた年なんです。

 

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初めて洋服を芸術作品として見るようになった2014年

高校生の頃からファッションには少し興味がありましたが、私服を着る機会というのは、それもよそ行きの服を着る機会はたまの休みくらいで。

それが突然、毎日私服を着て通学する必要性が出てくるなんて。

きっと洋服が大好きとまでは行かなくても、大学へ進学した方なら誰もが一度はファッション、服装を意識するタイミングなのではないでしょうか。

 

その前後でぼくは憧れのミュージシャンが愛用していたブランドのひとつ、iroquoisの店舗へ足を運ぶようになります。

初めてお店で買ったのは、2013年秋冬コレクションのモッズコート。

アウターに、洋服に5万円を払うという行為はぼくにとって、特別なものになりました。

 

以降、チェックしていたiroquoisのコレクション。

2014年の春夏はモードファッションが非常に勢いのあるタイミングで、GIVENCHYやSAINT LAURENT、Dior HOMMEの人気がとにかく凄かった。

 

国内のデザイナーズブランドなら、LAD MUSICIANやJOHN LAWRENCE SULLIVANが大人気。

前に挙げたインポートブランドの洋服には高くて手が届かない、だけどモード系の、オールブラックのファッションに興味がある。

 

そういった人たちが主に愛用していたのが、これらの国内デザイナーズブランド。

特にぼくの周りや、大学生の間においてLAD MUSICIANはかなりのブームだったように思います。

 

余談ですが、人気のファッションYouTuberの方々にもそういった系統の方が多いのは、世代的にモードファッションのど真ん中だったからではないか、と勝手に思っています。

今、大学1年生の方々が発信活動を始めたなら、どんな系統のファッションを好む方が多いのか。

 

モードファッションブームは長くは続かなかったので、ぼくより年下の方々との間には明らかに系統の違いがあるはずです。

ぼくら世代の流行りが、もっとストリート寄りになった感じなのでしょうか。

 

これでもか、と言うほどに細身なスキニーパンツに、テーラードジャケットやチェスターコートを羽織る。

もはやスーツのような格好に、靴や小物、インナーでちょっとしたハズしを取り入れる。

 

そういったファッションが流行っていた中で、誰から見てもお洒落に見えるのは、その流行に乗った格好で。

ぼくもそういったファッションに挑戦をしてはみましたが、次第にピッチピチでタイトなファッションはあまり好きではないことに気付いてしまいます。

 

流行りの格好をしていない=ファッションに関心がない、だと当時のぼくは短略的に考えていました。

そんな考えとは裏腹に、ぼくが惹かれていったのは真逆のゆるい雰囲気やシルエット。

流行りのオールブラックとは裏腹に、カジュアルな色味の洋服を取り入れたコーディネートでした。

 

特別な思い入れのあるiroquoisの”FADE PAISLEY”

2014年の春夏コレクションで、写真を見て一発で惚れ込んでしまったiroquoisのシャツがあったんです。

”FADE PAISLEY”と名付けられたデザインをした、柄シャツ。

 

実は以前にも、このブログでその”FADE PAISLEY”シャツをご紹介したことがありました。

発売当時、とても人気だったこのシャツを試着するどころか、既に完売しており実物すら見ることができなくて。

ずっと探し続け、執念で探し続けて数年越しにようやく手に入れたそのシャツを、以前このブログでもご紹介しているんです。

 

そう、つい最近になってもう1着、FADE PAISLEYシャツを手に入れたんです。

色と型の違う、FADE PAISLEYシャツ。

 

以前から持っているのは、襟が付いて一般的な形をしたクリーム色にも近い色味のそれ。

今回手に入れたのは、マオカラー (襟が折り返しておらず、コンパクトな仕様)でブラウンっぽい色味をした、FADE PAISLEYシャツなんです。

 

余談ですが、”カラー”とは襟のことを言います。

2014年当時はもちろん「色のことじゃないの?」と思っていました。

洋服に関する用語のあれこれって、呼び名がたくさんあって少し複雑ですよね。

 

色や型は違えど、同じ柄のシャツを2枚も持っている経験なんて初めてです。

でも、それだけ好きなデザインのもの。

それだけ、ぼくにとっては特別な思い入れのあるシャツなんです。

 

赤ちゃんは生まれて初めて見た人のことを好きになるなんて聞いたことがありますが、ぼくがこのシャツに抱いている感情はそれに似ているのかもしれません。

洋服を好きになってから初めて、深い衝撃を受けた柄シャツ。

 

以前ご紹介したMIHARA YASUHIROのスカジャンもそうですが、あれも2014年春夏コレクションのアイテム。

当時チェックしていたブランドの2014年春夏コレクションには、やはり特別な思い入れがあるようです。

 

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コンパクトな襟に、着丈の長いイレギュラーな形のシャツ

先ほども触れたように、シャツの形としては襟のないマオカラー仕様。

通常のシャツよりも着丈が長く、いちばん上に取り付けられたボタンの両横からは、小ぶりな襟を通って長めの紐が出ています。

 

その独特な作りは、当時こそ「着こなすのが難しそうだ」と思っていましたが、スタンダードな形のシャツしか持っていない今のぼくには、とても新鮮なもの。

どことなく中国っぽいな、なんて思っていましたが、調べてみると”マオカラー”の”マオ”とは毛沢東に由来しているんだとか。

中国っぽいというか、その作りは本当に中国に由来するものだったんですね。

 

両サイドにはガゼット付き。

”ガゼット”とは前身頃と後ろ身頃を縫い付ける間にあるパーツの名称で、こちらのシャツの場合だと二等辺三角形の形をしています。

 

こちらはシャツの強度を増したり、着たときのフィット感やら立体感を増すために採用されるもの。

あまり安いシャツなら使われていないものもありますが、あれば設計からこだわって作られている証のひとつでもあります。

 

儚くも美しく散っていく繊細なペイズリー柄

そしてこのシャツを買ったいちばんの理由は、この繊細なデザイン。

ペイズリー柄と言えば毒々しいイメージがありますが、こちらは打って変わって華やかな印象を持っているのが特徴的。

 

生地もベージュ (クリーム色に近い)とブラウンという優しい色味の2色展開。

今まで明るい雰囲気のペイズリー柄を見たことのなかったぼくに衝撃を与えたアイテムです。

 

”FADE PAISLEY”という名の通り、下へ行くにつれてペイズリー柄が儚く散っていく様が美しいシャツなんです。

単に柄の数が減っていくだけでなく、その模様も次第に小さく描かれていて。

 

シャツ一面に同じ大きさのペイズリー柄が並んでいても格好いいとは思いますが、散っていくからこそ、このシャツのデザインには魅力を感じます。

単純に柄が並んでいるだけでは、主張が強すぎるかもしれない。

それが散っていくからこそ、程よく着やすいデザインになっていたり、美しさを感じたりするのだと思っています。

 

春夏コレクションで発表された、とても春の似合うデザイン。

この儚さを桜で表現しては着る季節を縛られてしまったり、直接的すぎるように思っていたかもしれません。

 

ペイズリー柄になっていることで、季節を問わず着れるアイテムに。

それでいて、ちゃんと春っぽさを感じることができる、シーズンのコレクション全体で見ても、単体で見ても本当に素晴らしいシャツなんです。

 

iroquoisはシャツを生地からこだわって作っているそうなのですが、この柔らかいデザインに、僅かにシルクを混合させた優しい生地を採用しているところには、強いこだわりを感じます。

デザインと生地の相性も抜群で、本当に非の打ち所がない1着です。

 

同じペイズリー柄でも、色味が違えば雰囲気も途端に変わるもの。

サイケデリックな雰囲気をしたペイズリー柄のシャツは、ぼくが運営しているネット古着屋「ちょっと変」にて販売中。

こちらも是非、チェックしてみて下さい。

 

1枚で着ても、重ね着してもコーディネートの華になる

相変わらず生活感マックスの部屋より、着用画像をお届けします。

今回ぼくが購入したのは、iroquoisにおいては最小となるサイズ1のシャツ。

 

ですが当時のiroquoisはサイズ感にもゆとりがあるので、身長178cmで体重65kgのぼくは最小サイズから最大まで、好みに合わせて選べる状況でした。

こちらのシャツはブランド古着で購入したのでサイズこそ選べませんでしたが、サイズ1でも肩幅や袖丈には少し余裕があります。

むしろ、サイズ2だったら着丈も長くなる分、ぼくにとっては着こなしの難しいアイテムになっていたかもしれません。

 

コーディネート詳細

Gジャン: iroquois

黒スキニー: Dcollection

スニーカー: Danner

 

※ブランド名が各アイテムの紹介記事とリンクしています

 

シャツ以外のアイテムに黒色のものを採用することで統一感を出し、大好きなFADE PAISLEY柄が主役になれるよう考えてコーディネートを組んでみました。

これで襟の付いたシャツだったならGジャンの襟の二重になってしまうので重苦しさも感じてしまうところですが、マオカラーにはそれがないのが魅力のひとつ。

インナー使いすることで、ちょっとした抜け感を演出してくれます。

 

着丈が長いので、ビッグシルエットのGジャンと重ね着しても程よいアクセントになってくれます。

これだけ自由なスタイリングができるのは、どんなトップスと合わせてもコーディネートを綺麗にまとめてくれる万能アイテム、黒スキニーのおかげ。

 

こちらの写真で履いている、ぼくも愛用しているDcollectionの黒スキニーは、今ならなんと通常価格から1,000円引きの3,980円で販売されています。

2019年4月22日までの期間限定ですが、とてもお得になっているのでこちらも是非チェックしてみて下さい。

 

コーディネート詳細

チノパン: Uniqlo U

 

トップスとスニーカーは全く同じものを使ったまま、ボトムスだけを黒スキニーからワイドシルエットのチノパンに変更したコーディネートがこちら。

こちらではトップスもボトムスも程よくボリュームを持った、どこかゆるい雰囲気のコーディネートになりました。

 

新しいことに挑戦したくなる季節、春。

襟付きのシャツは持っていても、以外と着る機会の少なかったぼくには、こうして挑戦してみたマオカラーシャツの方がしっくりくる、と思える日が来るかもしれません。

 

【お知らせ】4月28日 (日)にファッション映画の上映会を行います

来たる4月28日に、東京新宿にて「ザ・トゥルー・コスト」という映画の上映会を行います。

流行りのファストファッションと、その裏側で巻き起こっている世界的問題を取り上げたドキュメンタリー映画。

 

この映画を見てぼくは、「服を着る」という行為ついて改めて、そして深く考えさせられました。

服を好きな人にも、そうじゃない人にも。

全ての、洋服を着る人にとにかく見て欲しいドキュメンタリー映画になっています。

 

チケットはまだ販売しておりますので、お時間のある方は是非お越しください。

必ず、あなたにとっての「服を着る」という行為の奥底にある心理や理由に出会うきっかけに、もう一度考えるきっかけになることを約束します。

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いわた

いわた

洋服の経年変化を愛でるファッションブロガー。自分で着たい服を作ることも。 個人ブログ「いわタワー」も運営しています。

【4月28日(日)】映画「The True Cost」上映会を開催します



2019年4月28日(日)に新宿にて映画「The True Cost」の上映会を開催します。

ファストファッション人気の裏で低賃金、重労働に苦しむ人々がいる事実を写したドキュメンタリー。

洋服が好きな人のみならず、全ての洋服を着る人々に見て欲しい作品なので、上映会を開催することにしました。

ファッションとは何か、なぜ人は服を着るのかを今一度考える機会に必ずなってくれます。