barbourのオイルドジャケットをリプルーフしたので、具体的な方法とコツをまとめてみた

【※この記事を読む前に】

こちらの記事で行ったBarobourのリプルーフ方法は、公式のオイル缶に付属している説明書に基づいて、ぼくが独断で行った方法をまとめたものです。

ぼくが独断でリプルーフを行った数日後に、Barbour渋谷店にて店員さんが実際にリプルーフをするイベントが行われました。

 

こちらの記事にある手順でリプルーフを行うと、オイルドジャケット本体の加熱不足によりオイルが生地に上手く染み込まず、乾かない可能性がございます。

(全体的な手順に間違いはありませんが、気温が低くオイルの固まりやすい冬に作業を行ったため、オイルが生地に浸透しにくかったことが大きな原因でした)

 

その失敗も踏まえて、Barbourの渋谷店へ実際に行き、リプルーフのプロでもある店員さんが実際に行っていた工程を別の記事にまとめています。

そちらの内容が、短時間でオイルを生地に染み込ませながらリプルーフを行うことができる正しい方法になります。

 

これからリプルーフを行われる方は、その様子をまとめた下記の記事を参考に、作業を行ってみてください。

オイルドジャケットの大定番といえば、イギリスの老舗ブランドであるbarbour (バブアー)を思い浮かべる方が多いでしょう。

新品はもちろん、古着で買ってもブランド特有の無骨な雰囲気には惚れ惚れしてしまいますよね。

 

ジャケットの形としては「ハンティングジャケット」とも呼ばれていますが、barbourのアイテムは基本的に「オイルドジャケット」としての機能性を持っているもの。

オイルドジャケットとはその名の通り、オイルの塗り込まれたジャケットのことを指します。

 

雨の日に水濡れを防ぐための洋服としては、今でこそ撥水・防水効果を持ったナイロンやポリエステルを使ったマウンテンパーカーが一般的。

しかしbarbourというブランドが生まれたのは、それらの化学繊維を使った洋服が生まれるよりも遥か昔の話。

当時、水を弾く化学繊維が存在しなかった頃の水濡れ対策として、ジャケットにオイルを塗り込むという方法が取られていたんですね。

 

化学繊維を使ったアイテムは着込むにつれて生地がヨレてきたり、穴が開いたりと劣化が進んでいく。

一方でbarbourのオイルドジャケットに関しては着込むごとに所々オイルが抜けて渋い雰囲気を増していったりと、見た目の格好良さが増していくものなんです。

ヴィンテージのジーンズと同じように、その独特の雰囲気が評価され、格好いい風合いをした1着は新品のbarbourとさほど変わらない値段で販売されている、なんてことも珍しくありません。

 

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オイルが抜ければ防水性、撥水性は低下する。時には塗り直す必要も

ヴィンテージのジーンズに関して言えば、色落ちが進んでインディゴ染料が落ちていったところで、ジーンズ自体が持つ機能性は何ら変わりません。

強いて言えば、長年穿きこまれたことによって新品の当初よりは生地にダメージが蓄積されているくらい。

それでも、リペア (穴を塞いだり、修理をすること)を行えば、それはそれで色落ちと相まって世界に1本だけの素敵な雰囲気を纏っていくもの。

 

一方でbarbourのオイルドジャケットに関して言えば、本来持っている機能としては「オイルで雨を遮断する」というもの。

オイルが抜ければ、見た目の格好良さは増していくかもしれませんが、当然のように本来持っていた機能は低下していきます。

 

ということでbarbourを持っている人なら、使命とも言える儀式が存在するんです。

それが「リプルーフ」

オイルが抜けてきたbarbourのジャケットにオイルを塗り込み直す作業のことです。

 

これを定期的に行ってあげないと、オイルドジャケットの機能性は低下する一方。

それどころか、生地の耐久性も下がって破れや穴あきにも弱くなっていくんです。

 

つい最近、古着でbarbourのオイルドジャケットを購入したぼくも、それだけは絶対に避けたい。

あくまで中古の服である古着だからこそ、リプルーフを行うべきだとぼくは考えています。

 

年代モノの古着barbourを実際にリプルーフしてみた

せっかく古着で買ったんだから、オイルの抜けた男らしい雰囲気を楽しんでいたい。

機能性よりも見た目の格好良さを重視して、無骨なハンティングジャケットとしてbarbourのアイテムを愛用するという選択肢を取るのも、もちろん素敵です。

 

ただ、個人的にはbarbourが本来持っている見た目の格好良さはもちろん、加えて撥水性や防水性も欲しいと思っていて。

ということで今回は、ぼくが購入した年代モノのbarbourの実際にリプルーフしてみたので、その方法や工程をブログに残しておきたいと思います。

 

こちらがリプルーフを行う前の、ぼくが持っているbarbourのオイルドジャケット。

barbourが販売しているオイルドジャケットの中でも人気モデルのひとつである、BEDALE (ビデイル)というモデルです。

 

1982年〜87年に販売、製造されていた、この世に生まれてから既に30年は経過している年代モノ。

所々にオイルが残っているのを見る限り、30年の間に最低でも1度はリプルーフをされたように思います。

 

オイルが残っている部分は深いカーキ色に、抜けている部分は浅い色味に。

そのコントラストが生み出す風合いも最高に格好いいのですが、それでもリプルーフ作業を行います。

 

オイルを十分に保ってこそ、オイルドジャケットの本来あるべき形。

BEDALEからしても、リプルーフをしてもらった方がきっと嬉しいと思うんです。

それでは以降、リプルーフの具体的な手順を書いていきます。

 

今回は実際にリプルーフ作業を行いながら、その様子を動画に撮ってYouTubeにも公開しています。

文章よりも動画の方が分かりやすい部分もあると思うので、そちらも是非ご覧になってみてください。

 

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リプルーフを行うときに用意するもの

自分でリプルーフを行うときに用意するものは以下の通り。

【オイルドジャケットのリプルーフに必要なもの】

・柔らかい布、もしくはスポンジ (ジャケットにオイルを塗布するために使います)

・ビニール、もしくはゴム手袋

・床を汚さないための工夫 (ぼくは市販のゴミ袋を使いました)

・barbourが販売している「ワックス ソーンプルーフ ドレッシング」

・熱湯と鍋 (オイルを湯煎で溶かすために使います)

・ドライヤー

・仕上げに使う乾いた布 (塗布の工程で使うものとは別。布は計2枚用意する)

 

① 熱湯でオイル缶を湯煎してオイルを溶かす

barbourのリプルーフに使うオイルは、ブランドから直々に「ワックス ソーンプルーフ ドレッシング」という名前で販売されています。

余談ですが、リプルーフ作業はbarbourが委託しているプロの業者に頼むことも可能です。

ただ、その場合の料金はおおよそ12,000円以上。

 

数年に1度のメンテナンスで、長く着るためには欠かせないことなので、長い目で見ればそこまで高くもないのかもしれません。

ただ、ぼくは単純に自分で作業を行った方が、例え下手でもBEDALEに対する愛着は増していきそうだな、と思ったので自分の手で行うことにしました。

もちろん、専用のオイルは2,700円ほどで手に入るので、圧倒的に安いという理由もあります。

 

そのオイルを手に入れたら、まずは鍋に入れた熱湯で湯煎して中身を溶かします。

余談ですが、リプルーフ作業は気温の低い冬に行うとオイルが固まりやすく作業を行いにくいので、ある程度気温の高い春や夏に行う方がおすすめです。

なんて言いつつ、とにかくリプルーフの作業自体に興味があったぼくは春を待ちきれず、真冬とも言える1月に作業を行いました。

 

このブログは作業を終えてから書いている訳ですが、塗り込んだオイルが染み込んで着られる状態になるまでには数ヶ月単位で時間を要するようで。

少なくとも作業を終えてから1週間ほど経った今は、まだまだ街着として着られそうな雰囲気がありません。

この辺りの情報がネット上にはあまり載っていないので曖昧ですが、噂では完全に浸透するまでに3ヶ月ほどかかるなんて話も。

 

barbourのオイルドジャケットは春のライトアウターとしてはもちろん、秋冬もインナーを着込めば長く活躍してくれる優れた1着。

その魅力を最大限活かすには、やっぱり気温も上がって着られなくなる春の終わり頃にリプルーフを行って秋頃まで寝かせるのが、シーズン的にもベスト。

真冬に作業を行ってしまうと、せっかく着られる時期にも関わらずそこを乾燥に充てることになってしまうので、あまりおすすめはできません。

 

なんて言いつつも準備は万全、やる気も満ち溢れていたぼくは真冬に決行。

寒い部屋では湯煎のお湯も冷めてしまうので、写真の状態で火にかけてオイルを溶かす暴挙に出ました。

 

 

湯煎をしながら、合間に床が汚れないように何かしらの対策を行っておきます。

ぼくは今回、市販のゴミ袋をハサミで開いて床に広げておきました。

 

② 柔らかい布にオイルを取り、ジャケットに塗っていく

ビニールの上にオイルドジャケットを広げたら、柔らかい布かスポンジにオイルを取ってジャケットに塗り込んでいきます。

 

このときの感覚としては、ただ塗るだけではなく、生地の奥底まで染み込ませるイメージで行うのがポイント。

 

開始から数十分をかけて、オイルドジャケットの前身頃半分にオイルを塗り込み終えました。

やっぱり冬は気温も低いせいでオイルがすぐに固まってしまうので、作業が非常に行いにくいです。

 

ここにきてようやく「どうして春まで我慢しなかったんだろう」と公開を感じ始めますが、もう後戻りはできません。

既に塗り込んだオイルも固まってボディの上で白く固まってもいますが、ここに関してはドライヤーを使った最後の工程で解決できるので問題なし。

この調子で、ジャケット全体にしっかりとオイルを塗り込んでいきます。

 

ポケットのフラップ裏だったり、縫い目だったりと細かい部分にはビニールもしくはゴム手袋を着用した手と指先でオイルをしっかり塗り込みます。

この作業自体がまさにリプルーフのメイン工程な訳ですが、やはり大きなジャケット一面に手作業でオイルを塗り込むのはなかなか体力を使う・・・。

 

③ ドライヤーの熱風を吹きかけ、オイルをさらに深く馴染ませる

オイルを全て塗り込み終えた状態がこんな感じ。

ここではまだまだオイルが生地表面から浮いている雰囲気があるので、ここからが大事なところ。

 

ドライヤーの熱風を生地に吹きかけながら、更にオイルを生地の奥底深くにまで染み込ませていきます。

オイルを塗り込む作業も大切ですが、仕上がったときの出来を格段に上げるにはこの工程を丁寧に行うことが非常に大切だと、実際にやってみて感じました。

袖先、肘付近、肩付近・・・といったように細かく部位を分けながら熱風を吹きかけ、あぶれたオイルを別で用意した乾いた布で拭き取っていきます。

 

熱風でオイルが溶けて生地の奥底にまで染み込んでいく訳ですが、それを行ってオイルが表面に染み出してきたのなら、塗りすぎている証です。

むしろ拭き取らないと余計に乾きが悪くなるので、あぶれてきた分は乾いた布で拭き取ってしまいます。

 

ドライヤーの工程を終えると、まだ表面で固まって生地の奥底までは浸透していないオイルが・・・。

 

あぶれたオイルを拭き取りながら、ドライヤーの熱で生地の奥底まで浸透させていく。

この作業を行うと、表面はここまで綺麗な雰囲気になってくれます。

ドライヤーの工程が欠かせないものだということがよく分かりますね。

 

④ オイルが浸透して表面が乾くまで、ひたすら放置して乾かす

あとは表面が乾いて、オイルが生地の奥底までしっかり浸透して乾くように、十分に放置して乾かします。

真冬に作業をしてしまったぼくは、暖房をつけた暖かい部屋にこいつを放置。

 

作業を始める前は2~3日で乾くものだと思っていましたが、どうやら噂にもあるように、短期間で乾く様子はありません。

1週間が経過した今でも、表面のテカリこそなくなってきましたが、触れてみるとまだまだベタッとしています。

 

果たしていつになれば乾くのか・・・。

リプルーフの工程に関しては色々なブログで書かれていますが、その後は一体どれほどの期間を置けば乾くのか。

完全に着れる状態になった頃に書かれているブログ記事がほとんど見当たらないので、時期を迎えた頃にまた記事を書いてみたいと思います。

 

barbourの渋谷店では不定期でプロがリプルーフの工程を見せてくれるイベントを行っているそうなので、そちらに参加して店員さんに聞いてみるのも良さそう。

参加をしたら、また記事を書いてみたいと思います。

 

ひとまずリプルーフの作業に関してはこれにて終了。

着れるようになった頃、また記事を書いてみたいと思います。

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いわた

いわた

洋服の経年変化を愛でるファッションブロガー。自分で着たい服を作ることも。 個人ブログ「いわタワー」も運営しています。

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