
数あるインディアンジュエリーにおけるデザインの中でも、ひときわ人気を誇るのが「フェザー」を象ったリングやバングル、ネックレス。
フェザーは、抜け落ちたイーグルの羽根を象ったもの。
どうしてこんなにも多くの人に支持されているのかといえば、単純にデザインが格好いいから、という理由もあるでしょう。
現代のアクセサリーとしてフェザーはとても人気の形ですが、背景にあるのはそんな理由だけではありません。
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フェザーはもちろん、全てのモチーフには意味がある
遥か昔からインディアンジュエリーを手作業で作っていたインディアン。
彼らにとって最も偉大なのは、その創造主である「大いなる神秘」なのでした。
この世の全てを創造した宇宙の真理、それが大いなる神秘。
インディアンたちは、そんな「大いなる神秘」は偉大なものだと考えていました。
そこへと最も近付ける存在、空を飛ぶイーグル。
イーグルから抜け落ちた羽根は、大いなる神秘に最も近い存在の、体の一部。
見つけることが困難だったことから「神様からの贈り物」として、有り難がられていました。
神様からの贈り物を、いつでも身に付けていられるように。
フェザーを象ったインディアンジュエリーは、有り難くめでたいものとして、彼らが身に付けるために作っていたようです。
・・・なんて、スピリチュアルな話になってきましたが、フェザーを象ったジュエリーが生まれた背景にはこんな理由があるそうで。
代々、インディアンの精神と製法を受け継いだアーティストたちが、現代においても人気のインディアンジュエリーを作り続けている、という話です。
ぼくはナバホ族のアーティストである「サンシャイン・リーブス」のリングも持っています。
長きに渡って続くインディアン、ナバホ族の製法を現代まで受け継いで、ひとつひとつを手作業で作り上げる。
彼の名前であって、ブランド名と言うには少し違うんですよ。
手作業で作られ、ターコイズをはじめとした石を使うなら尚更、同じものは世界に2つとして存在しない。
伝統という背景の元に、とてもロマンのあるアクセサリーがインディアンジュエリーなんです。
インディアンジュエリーのお店として有名な「MALAIKA (マライカ)」
ホームページにあるモチーフ事典で、それぞれに込められた意味を調べてみるのも面白いですよ。
伝統を継承、新たな世界を切り開いた「アローフェザーリング」
インディアンジュエリーにおける、それぞれのモチーフには必ず意味があります。
彼らがお守りとして、モチーフとして象ったそれらの恩恵を受けられるよう、身に付けていたジュエリー。
今もなお人気のデザインとしては先程も挙げたフェザーが代表的ですが、他にも「アロー」モチーフだって格好いい。
直訳すれば、矢であるそれは「守り」の意味を持っています。

フェザーとアローのモチーフを掛け合わせて、ひとつのリングに落とし込んだのが、ブランド「SYMPATHY OF SOUL」による、アローフェザーリング。
似た形をしたフェザーリングならよく見かけますが、ボディ全体にアローを纏わせることで唯一無二のデザインに。

よく見るのは、1本のフェザーが丸まってリングの形になっているものですよね。
羽根の根っこ部分が、ちょこんと位置しているもの。
SYMPATHY OF SOULのリングでは、そこにアローの先端部分を充てがっています。
インディアンジュエリーのモチーフとして、伝統的に伝わり続けている2つを大胆にもひとつのリングにしてしまう。
言ってしまえば伝統を思いっきり無視している訳ですが、なんせインディアンは先住民族。
新しく何かを始めること、創造することに関しては積極的な彼らが今これを見たなら、好意的に思ってくれるのではないでしょうか。

人の心や時代の変化を見つめて共鳴し、”今”求められるスタイルをブランドならではの解釈で作り、長く愛されるものとしていく。
SYMPATHY OF SOULというブランドは、そんな理念を大切にジュエリーを製造しています。
歴史あるインディアンジュエリーやモチーフならば、現代流に再解釈したデザインへアップデートする。
インディアンへの尊敬と敬意をしっかりと感じるブランドコンセプト。
ブランドこそ民族の伝統を直接は継承していなくても、尊敬の念を持っていることはとても素敵です。
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矢の向きを問わず、格好良く指元を飾ってくれるデザイン
フェザーリングを愛用するとなれば、付ける際に羽根の向きを気にされる方もいらっしゃるかもしれません。
表から見れば、羽根の向きにはほとんど違いはないので、個人的にはそこまで気にしてはいなくて。

問題は手のひら側から見たときに、羽根の付け根が左右どっちに来ていればいいか、を気にするということですよね。
これに関しても、特に何も気にする必要はないとぼくは考えていて。
自分が付けてみて、直感的にしっくりくる向きで付けるといいのではないか、と思っています。
歴史あるインディアンジュエリーにしたって、フェザーリングを付けるときに羽の向きなんて決まっていませんからね。
ファッションは自由に、自分が気持ちのいいように楽しむもの。
「この楽しみ方が正義」とか、正解だとか、そんなものは存在しません。

ぼくは最も目立つ人差し指にアローフェザーリングを。
大いなる神秘に最も近いイーグルの羽根が持つ偉大な力と、アローモチーフが持つ「守り」の意味。
それらを人差し指に受けながら、お守りとして日々身に付けていたいと思います。
余談ですが、リングを付ける指のそれぞれにも、ちゃんと意味があるんですよ。
今回でいう左手の人差し指なら「積極性」
ただリングの見た目が格好いいから、サイズが合うからという理由だけじゃない。
それぞれの指が持つ意味や、モチーフの持つ意味にも思いを馳せながらリングを身に付けてみると、より一層ファッションとしての楽しみが増していく。
ぼくがリングを付ける指にこだわっている理由は、別の記事でも書いています。
こちらも是非、読んでみてください。
今回ご紹介したSYMPATHY OF SOULのアローフェザーリングも、非常に格好良くておすすめです。
種類としてはアロー部分に真鍮を使っているものと、全てをシルバーで統一したもので2種類あります。
この記事でご紹介したのは、真鍮を使っているモデル。
アローフェザーリングは先端の開いた作りになっているため、ある程度のサイズ調整は可能。
ただ、真鍮を使ったモデルの場合はアローの先端 (真鍮)が直接かつ長時間指に触れていると、指に青っぽいサビが残ることも。
手を洗えば落ちますし、体には何の害もありませんが、それが気になる方は全てをシルバー素材で統一しているモデルを選ばれた方がいいかもしれません。

いわた

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