1956年製の古着ユーティリティシャツをゲット。古くても数が多いのでまだまだ安価

古着には、新品の洋服にはない独特の魅力があります。

いい意味で着古された、無骨で男らしい雰囲気。

新品の服を買うと綺麗すぎて、ぼくは「着るのがもったいない」と思ってしまいます。

実際には、買ったのに着ない方が数倍もったいないのですが、どうも綺麗なものは汚したくないと思ってしまいます。

 

最初から着古されている、汚れている古着ならそんな心配は必要ない。

ガンガン着れるという理由でも、ぼくは好んで古着やブランド古着を買うのかもしれません。

 

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60年以上も前に作られたウールのユーティリティシャツ

一言に古着と言いますが、それはつまり昔から世の中にあった洋服のこと。

今ある洋服だったり、デザイナーズブランドの洋服のほぼ全ては、当然ながらそれ以前に存在していた洋服をベースにデザインされ、作られています。

 

それなら、真似て作られたものを偽物とは呼ばないにしても、源流にある服を着たいもの。

今でこそ飾りで付けられているディテールやデザインにも、ベースにした古着が現役で活躍していた頃には必要不可欠なものだった。

全てが実用的で、全てが等身大。

そんな洋服に対しての方が、ぼくはより憧れを抱くものです。

 

非常に綺麗で状態のいい、ウールのユーティリティシャツ。

今から63年も前に製造されたものです。

 

カーキ色をした、シャツよりもやや厚手の、シャツジャケットのような感覚で着るシャツ。

皆さんも古着屋さんだったり、カジュアルブランドのお店だったりで見かけたことがきっとあると思います。

 

通称、ユーティリティシャツ。

アメリカ軍の戦闘服として使われていたもので、それを初めて街着としてファッションに取り入れたのはビートルズのジョン・レノンだという話です。

常に反戦を掲げていたジョン・レノンがこのようなことをしたのは、やはりメッセージを込めてのことなのでしょう。

 

日本でも古着屋さんに行けば安価でたくさん置いてあるユーティリティシャツ。

ボトムスには黒スキニーを合わせて着ればすぐに格好良くなれてしまうという、なんとも不思議なアイテムです。

 

今回ぼくは、よく見るコットン生地のそれでなく、ウール生地のユーティリティシャツを購入しました。

ネットで調べる限り、ウール生地でもそれほど珍しいものではないようですが、ぼくは初めて見た気がします。

 

友達の家の近くにあるリサイクルショップにて2,000円で購入した1着。

今から60年以上も前に作られたものでした。

 

古くても比較的安価なウールのユーティリティシャツ

どこで年代を見分けているのかというと、通常の洋服と同じように首元に付いたタグからです。

縦に3つ並んだタグのうち、いちばん上のそれは取り外してしまいました。

50年代、実際に使われていたもの。謎の血痕のようなものが付着していたので、なんとなく。

 

いちばん下に取り付けられたタグの、上から5行目。

「13 SEPTEMBER 1956」とありますが、これが製造年月のよう。

国が絡んでメーカーに製造を依頼する軍事品なので、管理は徹底されています。

63年も前に作られた、正真正銘の古着。

 

なかなか古い古着だと”ヴィンテージ”なんて呼んだりもしますが、ウールのユーティリティシャツ、それも50年代のアイテムに関してはまだまだ安価。

本格的な古着屋さんでも6,000円前後で購入できる印象です。

 

きっと数がたくさんあるので、そこまで珍しくもないから。

古くても希少価値の高いものでない限りは、どうやら”ヴィンテージ”と呼ばれることはなさそうです。

 

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「古着の古着」だからこそ、カスタマイズされたワッペンも可愛い

これだけ状態が良いのに、既に60年以上もの歴史を持っている。

市場価値としては低くても、自分よりも圧倒的に年上の洋服にぼくはロマンを感じます。

 

胸元に貼り付けられた、ふたつのワッペンはきっと前の持ち主さんによるカスタマイズ。

ぼくはリサイクルショップでこれを買ったので、古着屋さんで買って飽きた誰かが売ったものであることに違いはありません。

 

US ARMYのワッペンを貼りたくなる気持ちは分かるけれど、その下にあるワッペンを選んだ意図は何だったのでしょうか。

軍モノのシャツであることと、全く関係のないワッペンでは無さそうですが、両端が浮いていたりと、そこそこ雑に貼り付けられています。

 

自分でカスタマイズした洋服だとぼくの場合、直後ならとても気に入っていますが、時間が経つと「何でこんなことをしたんだろう」と後悔しがち。

きっと売り出した方もそんな気持ちだったんじゃないかな?と思っています。

 

ただ人がカスタマイズした洋服なら話は別。

ぼくはリサイクルショップに行くと、デニムコーナーでセンスのいいカスタマイズが施されたものを探したりします。

 

このワッペンを選んだ意図は知らない。

自分じゃきっと選ばないし、そもそも貼らなかったと思う。

だからこそ、そこまでを含めてぼくが大切に着ていこうと思っています。

 

ポケットのフラップにはペン入れの穴。こんなところにも軍モノらしさ

左ポケットのフラップ (フタ)上にはわずかな隙間が存在しています。

その昔、初めて軍モノのアイテムを目にしたぼくは「古いから糸がほつれているのかな」と思いました。

 

実際には意図して作られた穴なのでした。

ポケットを開け閉めせずともペンをすぐに取り出せるように、そして収納しておけるようにと考えられてのこと。

 

深めのポケットにはノートや紙切れも余裕で入ります。

サッとペンを取り出してメモをする。

今のぼくたちには必要のないディテールではありますが、全てに意味がある辺り、やっぱり古着にはグッときます。

 

厚手ウール生地で暖かい。カーディガンのようで便利なアイテム

よく見るコットン生地のユーティリティシャツって、一般的なシャツよりもやや厚手の生地になっていますよね。

Tシャツの上から軽く羽織るジャケットのような感覚で使うのだと思いますが、個人的にはあれの使い道に困っていました。

 

ぼくは普段からテーラードジャケットだったり、薄手のジャケットをほとんど着ないので「これ、いつ着ればいいの?」状態。

せめてもう少し薄手なら普通のシャツみたく着たのにな、なんて思っていました。

 

一方で今回購入したウール生地のユーティリティシャツは、目が詰まったそこそこの重量級アイテム。

コットンのユーティリティシャツが春夏仕様だとして、こちらは秋冬のために作られたもの。

個人的にはこちらの方が、いっそのことカーディガンのような感覚で着ることができるので使い道も見出しやすい。

 

下にTシャツを着るのが面倒だったので着ていたヒートテックの上に着てボタンを閉めていますが、ちゃんとインナーを用意すれば羽織るだけでもよし。

それなりに保温性があるので秋のブルゾン代わりにはもちろん、冬にはカーディガンのような使い方をすることも可能です。

 

1956年に作られた、今から63年も前のアイテム。

ウールのユーティリティシャツは古くても数が多いのでまだまだ安価。

本格的な古着に触れてみたい方の、最初の1着としてもおすすめです。

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いわた

いわた

洋服の経年変化を愛でるファッションブロガー。自分で着たい服を作ることも。 個人ブログ「いわタワー」も運営しています。

【4月28日(日)】映画「The True Cost」上映会を開催します



2019年4月28日(日)に新宿にて映画「The True Cost」の上映会を開催します。

ファストファッション人気の裏で低賃金、重労働に苦しむ人々がいる事実を写したドキュメンタリー。

洋服が好きな人のみならず、全ての洋服を着る人々に見て欲しい作品なので、上映会を開催することにしました。

ファッションとは何か、なぜ人は服を着るのかを今一度考える機会に必ずなってくれます。