イギリス王室も御用達。生きる伝説「Barbour」の一生モノなオイルドジャケット

こちらの記事は動画でもご覧頂けます。記事と併せて、ぜひご覧ください。

 

古着に興味関心を持つようになると、必ず避けては通れないド定番のファッションアイテムに遭遇します。

CONVERSEのスニーカーや、Levi’sのデニムジーンズ・・・。

他にも、多くの人に支持されるような人気の古着屋さんのほとんどが取り扱っている、古着界の定番アイテムはたくさん。

 

上で挙げたふたつはアメリカを代表する人気ブランド。

日本で販売されている古着としては主にアメリカのアイテムと、ヨーロッパのアイテムが人気です。

 

ヨーロッパ・イギリスを代表する、長い歴史を持つファッションブランド。

創業当時から今に至るまでも絶大な支持を得ており、古着の世界でも”経年変化”を遂げた唯一無二の雰囲気が人気となっている大定番が、Barbour (バブアー)です。

 

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ブランドの歴史は120年超。イギリス王室御用達の”オイルドジャケット”

Barbourを代表するアイテムは、創業当時から絶大な支持を得ている”オイルドジャケット”

オイルドジャケットとはその名の通り、コットンをベースとした生地で作られたジャケットにオイル (油)を塗ったもの。

これだけ聞くと衝撃的かもしれませんが、わざわざジャケットにオイルを塗ることにはちゃんとした理由が存在します。

(ちなみにですが、ジャケットの形としては”ハンティングジャケット”と呼ばれるもの)

 

今でこそ雨の日に着る服としては、撥水性のあるナイロンやポリエステル、登山向けには”GORE-TEX”をはじめとした高機能性素材がありますよね。

それらを使って作られたマウンテンパーカーが、具体的なアイテムの代表例。

 

Barbourが創業した1894年当時、今から120年以上前にはナイロンやポリエステルといった化学繊維は存在しませんでした。

不安定な天候下で働く、漁師さんをはじめとした職業の方々に、雨の日でも快適に働いてもらうにはどんな洋服が必要か?

突き詰めた結果、水を弾くようにと鱈の肝油をハンティングジャケットに塗り、販売したことがオイルドジャケットの始まりと言われているそう。

進化を続け、現在では臭いやベタつきの気にならないオイルを採用することで、品質的にも完璧へと近付いています。

 

襟部分はブラウンのコーデュロイ。

渋い切り替えにはグッと来るし、何よりぼくの大好きな色であるカーキとブラウンが同居していることもまた嬉しい。

 

脇の下には蒸れを防止するための通気孔。

腰元に付いたポケットの下にも同じような穴があったので、「こんなところに通気孔があるのはどうしてだろう?」と思ったのですが、どうやら”通気孔”ではないらしく。

 

”釣った魚を入れるときの水抜き穴”なんだとか。

今でこそ多くの人にとっては必要ありませんが、細かいディテールの全てにまで意味があることを感じます。

 

裏地はBarbourの代名詞とも言えるグリーンのチェック柄。

緑色というところにも、イギリスっぽさを大いに感じます。

”ブリティッシュチェック”なんて呼ばれますが、アメリカ古着が持つ開放的な印象とはまた違って、引き締まったイメージ。

 

ジップに関して言えば、ブランド名の刻まれた大きなリング型の持ち手が特徴的。

ダブルジップになっており、YKKの表記がある下の持ち手も一般的なアウターのそれと比べて1.5倍くらいの大きさ。

 

ナイロンやポリエステルをはじめとした雨に強い素材も存在する現代でも支持を得ているBarbourのオイルドジャケット。

そこには化学繊維から成る洋服には見られない唯一無二の魅力があるからなのでした。

 

古着好きを唸らせる、オイルドジャケット特有の無骨な”経年変化”が持つ魅力

ナイロンやポリエステル。

2019年にもなれば、機能面だけを重視するならば絶対に化学繊維から成るマウンテンパーカーの方が上でしょう。

創業当時こそ雨や水濡れを防ぐ防水性に優れたアイテムとして支持されていたBarbourのオイルドジャケットですが、今はまた違った魅力が多くの人を魅了しています。

 

オイルドジャケットが魅せてくれる、無骨で男らしい経年変化の様。

着込まれてクタクタになった様は”ボロボロ”と表現するのとはまた違う。

何とも言えない渋さと、無骨な男らしさを持った非常に格好いい見た目をしているんですよね。

 

カーキ色をしたボディの上に塗り込まれたオイル。

色が黒っぽくなっている部分にはまだオイルが残っており、やや薄い緑色になっている部分は着用に伴って落ちてしまっている部分。

経年変化によるコントラストやシワから成る独特の雰囲気が、独特の渋い魅力を持っている。

Barbourのオイルドジャケットが古着界でも人気を誇る理由のひとつです。

 

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人気モデル”BEDALE (ビデイル)”の80年代ヴィンテージ

1894年に創業されたBarbourの歴史は120年以上。

日本の古着屋さんで販売されるBarbourにも様々な年代モノがありますが、古着界でも人気ブランドゆえに最近では80年代のアイテムでも数が減ってきているそうで。

 

その中でもぼくは、Barbourのいちばん人気と言っても過言ではないBEDALE (ビデイル)というオイルドジャケットの80年代モデルを手に入れることができました。

 

年代を判別するための要素は色々とありますが、代表的なのは裏地に縫い付けられている大きなタグ。

左上に黄色のマークが2つ並んでいますが、これらのひとつひとつは”ワラント”と呼ばれています。

 

ワラントとは、イギリス王室より御用達の認定を受けたブランドだけが記することのできるマーク。

Barbourは1974年、1982年、1987年とこれまでに3回も王室から認定を受けている、とんでもないブランド。

 

ぼくが購入したBEDALEにはワラントが2つ並んでいます。

ということは、1987年に3度目の認定を受ける前に製造されていた証拠。

1982年〜1987年の間に製造された、最低でも30年以上前の古着ということになります。

 

いわゆる”2ワラント”と呼ばれるモデルですが、これに関しては元々の製造期間が短いこともあり、古着市場にもなかなか出回らないことからレア度も高め。

90年代以降のBEDALEは25,000円前後が相場のところ、2ワラントのモデルは35,000円以上で販売されていることが多い印象です。

 

そんな中、今回は2ワラントのBEDALEを8,000円で手に入れることができたんです。

 

地方のリサイクルショップは侮れない。服好きにとっては宝庫

ぼくがこのBEDALEを購入したのは地方のリサイクルショップでした。

前々からリサイクルショップが大好きで、”ついで程度”に洋服を取り扱っているお店なんかにも足を運ぶのですが、今回もそんなお店で見つけたもの。

 

地方のリサイクルショップにもなると、店員さん全員が洋服や古着に詳しい訳ではないので、ブランド服やヴィンテージ古着が異様な安さで販売されていることも稀にあって。

そういったお店に行ってお宝探し感覚で服を探しに行くのが、ぼくはとても好きなんです。

 

ただでさえ「BEDALEが8,000円なら安いな」と思っていましたが、2ワラントとなれば尚更のこと。

こういった経験は地方ならでは。

東京に引っ越してからもリサイクルショップに足を運んでみたりはしていますが、さすがに地方よりはお宝に出会える確率は低いように思います。

 

所々にシミや小穴があったり、裾部分は恐らくオイルによるシミによって大きく変色していたりしますが、それでも8,000円は安すぎると思い購入しました。

 

シミや小穴に関しても、元々ダメージがあった方が新品の服よりも気楽に着ることができる。

それに、少しくらい汚れやダメージのある方が80年代の古着としても雰囲気があると思い、むしろ気に入っています。

 

80年代モデルならではの”4ポケット”が格好いい

現在も販売されている新品のBEDALEでは、胸元のポケットが横向きに小さく付いた仕様になっています。

 

1982年〜87年に製造された2ワラントのBEDALEは、腰付近のポケットほどではありませんが、フラップ (フタ)の付いた大きめのポケットが胸元にも。

通称”4ポケット”と呼ばれる仕様ですが、この大胆な見た目が2ワラントが人気を誇る理由のひとつにもなっています。

 

証拠として現在でも”CLASSIC BEDALE ORIGINAL”と称して当時を再現した4ポケットのモデルも販売されているほど。

 

短すぎず長すぎない。絶妙な着丈のバランスが愛おしい

まだオイルが残っている分、着てみると独特の臭いを感じます。

幼稚園の頃に遊んだ油粘土のような、どこか懐かしい臭い。

食べ物で言うとパクチーのように、好き嫌いがハッキリ分かれそうな臭いです。

 

ぼくはこの臭いが好きな方で、本当は”臭い”というよりも”匂い”と書きたいくらい。

しかし着て電車に乗ると、隣に座った人には嫌な顔をされそうな予感はします。

 

今回ぼくが出会ったBEDALEのサイズは40。

現行のサイズではXL相当になるそうですが、30年以上前の”サイズ40”はM〜Lサイズ相当だったのかな?と思っています。

 

Barbourは様々な形のオイルドジャケットを販売していますが、中でも人気なのはBEDALEとBEAUFORTの2モデル。

2つを比べると、BEDALEの方が着丈が短くスッキリした見た目。

BEAUFORTはBEDALEよりも5~6cmほど着丈の長い、ミドル丈のオイルドジャケットです。

 

身長178cmのぼくでBEDALEの40サイズを着てみましたが、着丈は足の付け根部分までとなっており、やっぱりスッキリした印象。

 

BEDALEの何が最高かって、ジップを閉めて着ても見た目が格好いいところなんですよね。

ぼくは普段からMA-1やA-2、N-1デッキジャケットをアウターとして愛用していますが、寒い日にはジップを閉めて着用します。

風を通さなくなる分、暖かいことは確かなのですが、どうしても閉めるよりも開けて着た方が見た目としては格好いいよな、と思うことがあって。

 

BEDALEに関しては、閉めて着ても格好いい。

サイズ40だからなのかもしれませんが、身幅にも余裕がある分、余った生地が膨らんでAラインシルエット (裾へ向かって広がる形)を形成しているような。

ジップを閉めて着ても、開けているときとシルエットにさほど変化がないために格好いいな、と思えています。

 

開けて着たときの、大きいジップが下で”カランカラン”と鳴る、あの感じも大好き。

どちらで着ても楽しめそうです。

 

コーデュロイの襟を折り返すとボタンが存在するので、チンストラップ (首元における、襟のバタつきを抑えるためのパーツ)を留めて着るもよし。

首元から冷たい風が入ることを防いでくれるので、こうして着ればマフラーは必要ないかもしれませんね。

 

元々、漁師さんに愛用されていただけあって、真冬の厳しい環境下でも愛用されていたBarbourのオイルドジャケット。

身幅に余裕があるので、インナーにニットやらをしっかり着込めば、持ち前の防水、防風性も相まって真冬のアウターとしても活躍してくれます。

 

イギリスの漁師さんなら、オイルドジャケットのインナーにはきっとフィッシャーマンニットを着込んで働かれていたんだろうな。

そんな時代背景に思いを寄せて、再現する形でコーディネートを組んでみてもまた楽しそうです。

 

手入れをしながら着続けたい、男にとっての永年定番であり一生モノ

どれだけ着込まれていても、お客さんが「修理して欲しい」とお願いすれば、利益なしの実費のみで修理してくれることで絶大な信頼を得ているBarbour。

リプルーフ (油を塗り直すこと)も基本的には1年に1回ほど行うことが推奨されているそう。

そうした手入れを繰り返し、大切に着続けられてきたからこそ、日本でも古着屋さんを介して多くの古着好きから絶大な支持を得ているのでしょう。

 

Barbourのオイルドジャケットは今でも秋冬になるとセレクトショップに並ぶ人気アイテム。

既に雰囲気のある古着ではなく、新品を購入して自分だけの経年変化を作り上げていく楽しみを味わうのも素敵です。

 

80年代生まれ、自分よりも年上のBarbour、BEDALEを手に入れたぼく。

そこに敬意を示しながら、手入れを行いつつ大切に着続けていきたいと思っています。

 

イギリス紳士をはじめとして、世界中の男たちに120年以上も支持され続けているBarbourのオイルドジャケット。

男にとっての永年定番であり、一生モノ。

 

冬を超えて気温が上がってきた頃にでも、オイルを購入してリプルーフしてみようかな、なんて考えています。

 

▼BEDALEの現行モデル (SLと表記のあるものはスリムシルエット仕様になっています)

 

▼80年代を再現した4ポケットのBEDALE

 

ネットでBarbourの古着を探すなら、ぼくがブランド古着を買うときによく使っている”RAGTAG (ラグタグ)”がおすすめ。

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posted withアプリーチ

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