退廃的なアノラックパーカー。染めで命を吹き返したBelstaffのDALESMAN

新年、あけましておめでとうございます。

東京オリンピックまであと1年、2019年となりました。

 

「東京オリンピックまで」という言葉をよく聞きますが、いち日本国民としても今のところはイマイチ実感がありません。

ただ、それまでに漫画「AKIRA」は読んでおきたいな、と思っています。

 

80年代に連載が始まった漫画でありながら、話の内容は”2020年に東京オリンピックが開催される”というものだそうで。

もはや未来予知。

漫画好きな方に「オリンピックまでには絶対に読んでおいた方がいいよ」と勧めて頂いているので、今読んでいる小説を終えたら読みたいと思っているところです。

 

オリンピックまであと1年となった2019年。

2018年のクリスマス前、年末までは少し時間はありましたが、早めに実家へ帰省したぼく。

年明けには10年ぶりくらいに、母方のおばあちゃんの家に泊まりました。

 

長男のぼくは弟たちが産まれるときに母方のおばあちゃんの家に預かってもらっていたらしく、そこからずっとおばあちゃんっ子。

久しぶりに入ったおばあちゃんの部屋には、ぼくが学生の頃に雑誌に載ったときの切り抜きや、成人式の日に家の前で撮った写真が、写真立てに入って並んでいました。

 

今や東京で暮らしていて、千葉の実家で過ごす時間も短くなって。

ましてや、おばあちゃんの家に遊びに行く回数なんかも、実家にいた頃に比べて少なくなって。

 

そんなおばあちゃんには、ぼくがもっと有名になって、テレビや雑誌でも活躍できるようになって、自分の姿を見せてあげられるようになりたいな、なんて思いました。

果たしてぼくはブログを書きながらどこを目指しているんだろう?なんて考えましたが、未だ漠然とある”有名になりたい”という気持ちが、更に強いものになった瞬間です。

 

あまり”新年の目標”っぽく掲げてしまうと、大っぴらに宣言してしまうとぼくは”宣言したこと自体”に満足して動かなくなってしまうタイプ。

だから心の内に秘めながら、今後もブログにYouTubeに、活動を続けていきたいと思っています。

もちろん、ちょくちょく会いに行くことも忘れずに。

 

前置きが長くなってしまいましたが、これも新年のご挨拶ということで・・・。

2019年1本目の記事では、去年の終わり頃に購入したとっておきの1着をご紹介したいと思います。

 

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ただでさえ激レア古着。染めで命を吹き込まれたカスタム”DALESMAN”

バイク乗りのために、快適なウェアを作ることを目的に生まれたブランド、Belstaff (ベルスタッフ)

1924年にイギリスで生まれたブランドの歴史は長く、特徴的な見た目のレザージャケットを筆頭に、様々なアイテムが多くの人に支持されています。

 

大学2年生の頃、「学生のうちに1着、レザージャケットを買いたい」と思い、アルバイト先だった古着屋の社員さんにおすすめのブランドを聞いたことがありました。

返ってきたのは「長く着たいならBelstaffにしておけば?」の返答。

 

当時、YB-1というオールドルックな、排気量こそ50ccでありながらマニュアルの原付に乗っていたぼくになら、確かに似合ってくれたかもしれません。

しかし、どうも”思っていたレザージャケットと違う”と感じたぼくはそれからずっと悩み続け、およそ2年後にbeautiful peopleのダブルライダースを購入。

今はもちろん、今後もずっと愛用し続けたい相棒です。

 

そんなBelstaffのアイテム。

今はもう原付に乗らないし、東京に引っ越してバイクの免許を取ろうとも思っていないので、触れる機会はないと思っていました。

 

しかし、ふらっと入った古着屋さん(LINE@にご登録頂いている皆さんには、少し前にお伝えした渋谷のお店です)にて出会ったそれに一目惚れ。

ヴィンテージ古着にあまり手を出さないぼくにとって、古着で3万円という販売価格には2018年で最も頭を悩ませたかもしれません。

 

一旦お店を出て、近くのコンビニでコーヒーを飲み冷静になる。

それでも足がお店に向かって動き出したので、購入を決めた1着です。

 

古着屋さんでも滅多に見かけない、激レア”アノラックパーカー”

3年ほど前に、アノラックパーカーが非常に流行った時期がありました。

アノラックパーカーとは、フロントに付いた大きなポケットと、首元までのハーフジップが特徴的なアイテム。

元々はアウトドア系のアイテムですが、”モードストリート”なファッションが流行った時期には街着としても絶大な支持を受けていました。

アウターとパーカーの中間に位置する見た目と首元までのハーフジップが、街着としての”抜け感”を演出するのに面白いアイテムだったからなのかな、なんて思っています。

 

当時は古着屋さんへ行けば、どこでも基本的にはアノラックパーカーを取り揃えている。

マウンテンパーカーのような化学繊維のものから、コットン地のものまで色々な種類がありました。

 

形としては同じアノラックパーカーでありながら、ブームの時期にも、過ぎ去った今でも、一度も見かけることがなかったBelstaffのDALESMAN。

(読みは”ダレスマン”で合ってるはず・・・)

検索してみても、メルカリでは過去の出品がひとつも引っ掛かりませんでした。

 

それもそのはず、DALESMANは古着業界においても”滅多に見かけないアイテム”に分類されるレアな1着。

状態にもよりますが、50年代のもので5万円前後、〜70年代のもので3万円前後で販売されています。

(ネットで調べても前例が少なすぎて相場平均が分かりませんが)

 

真っ黒に染まったBelstaffのブランドロゴ

なかなか尖った渋谷の古着屋さんで販売されていたDALSMAN。

元々あまり見かけない上、黒色のそれはいくら調べてみても見かけないので疑問に思っていると・・・。

「それ、うちのお店で染めたんですよ」と店員さんが一言。

 

恐らく70年代のものと思われるDALESMANを、買い付けた後で染めたとのことでした。

ただでさえ退廃的な雰囲気を漂わせるヴィンテージ古着。それを真っ黒に染めたとのことで、唯一無二の雰囲気を放っています。

 

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”服のエコ”として洋服を真っ黒に染めるサービスが支持され始めている

内タグも真っ黒に染まっています

古着屋の店員さんは「うちで染めたんですよ」とだけ仰っており、そのときもぼくは「どうして染めたんだろう?」とは思っていませんでした。

そんな疑問も浮かばないくらい、パッと見て直感的に格好いいと思ったから。

細かいことを気にする必要なんて微塵もなく、ただただ格好いいとと思っていたんです。

 

購入から時間が経ってその理由を考えてみると、恐らく”レアなアイテムを買い付けたものの、汚れが目立つから”だったからなのではないか、と思っています。

せっかく珍しいアイテムを買い付けた。生地のダメージは少ないものの、汚れが目立ってしまう。

それならいっそ、真っ黒に染めてしまおう、と。

 

最近は”服のエコ”と題して、汚れてしまった洋服を真っ黒に染めて見た目を蘇らせるサービスが支持され始めています。

WWFジャパンが行う「PANDA BLACK」や、京都紋付の黒染め「KUROFINE」がその代表例。

 

長年着続けてクタクタの見た目になった、汚れの目立つアイテムをいっそのこと真っ黒に染め上げる。

そうして、新たなに命を吹き込むサービスです。

 

DALESMANも生地のダメージこそなかったものの、50年ほど前のヴィンテージとなれば汚れが目立ってもおかしくない。

ということで、いっそのこと真っ黒に染め上げてしまう。

 

元々希少なアイテムであったこと、染めの手間を考えれば、元々汚れが目立っていたとしても3万円なら妥当な販売額なのではないでしょうか。

最初は「3万円って、さすが都内の古着屋さんは土地代が高いだけあるな・・・」なんてふと思ってしまいましたが、この1着に関して言えばそこは関係なかったのかもしれない。

 

バイク乗りのために作られた、Belstaff流のアノラックパーカー

バイク乗りのためにイギリスで生まれたブランド、Belstaff。

ブランドが作っていたアノラックパーカーには、フロントに大きくアイコニックなポケットがまずひとつ。

ボタンで留めたフラップを開けると、ジップ開閉式のポケットが現れます。

 

オールドルックなジップに”流行に合わせて作った感”は全く感じません。

本当に古いアイテムなんだな、と感じたところでまず満足。

 

その下に取り付けられた、身幅を絞って風を通しにくくするためのドローコード。

真っ黒に染まったボディとは対照的に、白いままのプラスチック素材がいいアクセントになってくれています。

着用年数に伴って”真っ白”じゃなく、使用感を感じるのもまたいい。

 

バイク乗りのために生まれたブランドが作るだけあって、袖口にまで厚手の裏地が通っており、先はゴムで絞られています。

ぼくは原付にしか乗ったことがありませんが、冬は冷たい風が吹くと気温よりも圧倒的に寒いと感じることが多くて。

 

バイク乗りはいかに、アウターの内側に風を通さない服を着込むかが防寒性を高めるための重要ポイントになります。

その点までしっかり考慮してくれている辺り、さすがBelstaff。

 

極めつけは、ボディの後ろ、内側に備え付けられている長い布パーツ。

普段はボタンで留められているので邪魔になりませんが、裏地の前後に取り付けられたボタンを使い、着た後で股の下を通して固定することができるんだとか。

バイクに跨っているときも、下から風を通さないための工夫なのでしょうか。

街で着ているときに一度試してみたいですが、いかにも変態チックな見た目になりそうで勇気が要るかもしれません。

 

”ゆるカジ”ファッションを1着で体現できるアノラックパーカーの楽しさ

胸元の大きなポケットと並んで、アノラックパーカーをアノラックパーカーたらしめるディテールが、首元までのジップ仕様。

全部閉めてきても、開けてきても溢れ出る、どこか力の抜けたゆるい雰囲気。

これが絶大なまでに多くの人の支持を得て流行った最大の理由なのではないか、と思っています。

 

1枚でパッと着てしまえばインナーは見えないので、カーディガンのように考える必要はなくて。

プルオーバーパーカーとはまた違ったゆるさと存在感を持っている。

春先ならこれ1枚で、秋冬ならアウターのインナーとしても着込むことができる、主張しすぎないほどの存在感と適度な生地の厚み。

 

ラフに着れるのに簡単に小慣れた雰囲気を演出してくれる。

これ1着で”ゆるカジ”ファッションを体現できる、非常に便利なアイテムです。

 

流行るものにはそれだけの理由があるな、なんて思いつつも、皆と同じは嫌だと思ってしまう捻くれ者。

表面に”L”と刻まれたジップをどう呼ぶのかぼくは知りませんが、よく見るTALONやWALDESではない辺りもまた、古さを感じさせてくれます。

 

最近になってふと思ったのですが、ぼくがヴィンテージ古着にロマンを感じるのは”それが今は手に入らないから”という理由もあるのだと思います。

だとしたら時が経ってから初めて、2019年に生まれた洋服に魅力を感じるのか?

・・・なんて考えては、最新の服を着ておいた方がいいんじゃ?なんて考えてしまうのですが、その辺りは深く考えてみたいところ。

 

どちらにしても、ヴィンテージの古着には当時便利に着るための服として備え付けられた全てのディテールに意味があると感じさせてくれる。

今作られている洋服はそれらの模倣であって、飾りに過ぎないものばかりであること。

 

ヴィンテージの古着は”当時初めて生まれたもの”であること。

今の時代にもなれば既にあるものを合わせるでもしないと、全く新しいものが生まれないこと。

あくまで実用的な服であったことに魅力を感じているのかもしれません。

 

今なら今で、既存の服を現代ならではの技術を駆使して作ってみたり、そういったブランドの服でもない限り「今着たい」とは思えないのでしょうか。

そういった服なら、せっかく今を生きる人間として着てみたいと思っています。

 

実際に着てみるとこんな感じ。

身長178cmのぼくがMサイズを着ると着丈がやや短めでスタイリッシュな印象になります。

レア古着な上、基本的に一点モノなのでサイズは選べませんが・・・。

 

それ以前に、バイクに乗ることを考え、あえて着丈が短めに作られているのかもしれません。

着丈の長い服がタイヤに引っ掛かったりなんてしたら大事故になりかねないので、バイク乗り向けの洋服は基本的に着丈が短めです。

 

ボディ全体が真っ黒なので写真ではどうしても見えづらくなってしまいますが、よく見るとおヘソ付近にもフラップの付いたポケットが両サイドに存在しています。

容量のあるポケットが合計で3つもあるので、ちょっとそこまで程度のお出掛けなら手ぶらでも大丈夫そう。

可愛い見た目だけじゃなく、機能性にも優れているのが嬉しいですね。

 

黒染めされた退廃的な雰囲気のDALESMAN。

ただでさえ見ない古着ですが、真っ黒に染め上げたとなれば、世界に1着だけのアイテムかもしれません。

厚手のコットン生地が、着用に伴って更に退廃的な雰囲気を増していくのも楽しみのひとつ。

購入するまでにかなり迷っただけあって、いざ手に入れたら大切に着込んでいけそうな1着です。

一点モノのハンドペイントTシャツを販売中

某ブランドのパロディーTシャツを販売していたところ、本家からお叱りを受けてしまいました。

よってプリント部分を隠しつつ、ハンドペイントやブリーチを施してオリジナルのTシャツにリメイク。

それぞれ完全に一点モノとして生まれ変わったTシャツを販売しています。