2,000円で楽しむ本格アメカジ。GUのヘビーウェイトパーカーに古着研究の努力を感じた

派手な柄のニットやシャツを着つつも、奇抜なアウターを羽織りつつも、時には絶対にシンプルなコーディネートが恋しくなる。

世間一般の流れとして、シンプルの極みな「ノームコア」が流行った後で、抑えていた欲求を爆発させたかのように、ド派手な装飾の目立つブランドやアイテムが流行の中心に。

 

人の気持ちが分かりやすく「流行」として表れ、気持ちの反動によって同じことが起こっているように、ぼく個人の中でも一日単位でそんな反動が巻き起こる。

足元にはコンバースのスニーカー。ジーンズを穿いて、インナーにはグレーのパーカー。ダブルのライダースをばっさり羽織る。

 

そんな超シンプルなコーディネートを、時折したくなる。

今まで何度、「グレーのパーカーが欲しい、でも理想の1着が見つからない」

 

「見つかるまではこれを着ていよう」少し妥協して手に入れる。

1年ほど経って「妥協して買ったものだし、もう着ないかな」なんて思い手放す。そんなことを繰り返してきたか。

 

今だに理想とする1着は見つからず、どんどんハードルが上がっていく中で、今年もまた恒例行事のごとく、グレーのパーカーを手に入れました。

 

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GUの「ヘビーウェイト ビッグスウェットパーカ」(税込み2,149円)

GUの「ヘビーウェイト ビッグシルエットパーカ」を購入しました。税込みで2,149円と相変わらずの安さ。

 

グレーだけでも色味は2種類あって、いわゆるライトグレーと、それより濃いめのグレー。

ぼくは濃いめのグレーを選びました。濃いめグレーの方は紐の色が白く、ボディと異なっているのがアクセントになっています。

 

以前、新宿のビックロでパッと見たときはあまり欲しくならなかったのですが、あるYouTuberの方がおすすめしている動画を見て興味を持ちました。

その後手に取って、試着をして、「同価格帯のパーカーと比べたら、作りもいい方だな」と思って購入。

 

新品リバースウィーブのようなアメカジ寄りのザラッとした生地感

綿を89%、ポリエステルを11%使用した混合生地は、この価格帯で売られているパーカーの中では確かに”ヘビーウェイト”と呼べるだけの重量感を持っています。

オンス(一定範囲内における生地の重さ/目の詰まり具合)で言えば、以前ぼくが作った「agingスウェット」のボディーに使用したUnited Athleのそれと恐らく同等で、12オンス前後のように思います。

 

こちらは12オンス前後のボディーの厚みを、さらにふわっと膨らませたようなイメージです。

同じ”ヘビーウェイト”と呼ばれても、古着リバースウィーブや、REMI RELIEFの定番スウェットのようにギッシリ詰まった生地感ではありません。

 

ギッシリ詰まったそれが好きなぼくとしては「ヘビーウェイトと呼ぶには少し満足感が足りないかな」といった印象。

それも価格帯を考えれば、贅沢なことは言えませんが。

ベーシックな見た目のグレーパーカーを安い値段で買うことを選ぶなら、この1着を選ぶことに違いはありません。

 

それでも現行のリバースウィーブと似た生地感を持っています。

ガンガン着ながら、雑に乾燥機にかけたりしてアメリカンな着方を続けたなら、目が詰まって古着リバースウィーブのような雰囲気に変化していく可能性も。

 

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脇下リブに、オールドルックな紐通し穴。リバースウィーブの影響を感じるデザイン

両脇の下には縦リブが存在しています。

リバースウィーブを代表するアイコニックなディテールのひとつであり、洗濯し乾燥機にかけた際に横縮みを防ぐための工夫です。

 

今や色々なメーカーやブランドが脇下に縦リブを採用していますが、厚手でザラ感のあるアメリカンな生地感に縦リブ。

全体から漂う雰囲気には、リバースウィーブの影響を大きく感じます。

 

同時に、デザイナーズが発信する最新の流行からヴィンテージの古着まで、様々な洋服に対しアンテナを立て研究されているんだろうな、なんて思ったり。

今までのGUにはあまりなかったテイストの1着だと思うので、こうして古着にもアンテナを張り始めているであろう状況には本当に企業努力を感じます。

 

パーカーの紐にはうどんのように太く男らしいものを採用。

通し穴にも鈍く光る金色を採用している辺り、やっぱりこの1着では古着を意識しているんだろうな、と改めて感じます。

 

空前のビッグシルエットブームに、昔ながらの作りでアプローチ

改めて、このパーカーの商品名は「ヘビーウェイト ビッグシルエットパーカ

名前にもあるように、ビッグシルエットが特徴的な1着になっています。

 

肩幅を広めに取って袖まで落とし、身幅も大きめの設計に。

袖幅も非常に太くなっていますが、これまでにご紹介したような縦リブに太い紐、レトロな見た目の紐通し穴。

こういった部分を見てみると、このパーカーによる「ビッグシルエット」のアプローチは流行に乗っかったそれとは違う角度から行っているものに思えます。

 

空前のビッグシルエットブームに、古着の世界では元々海外サイズで作られていたそれらの人気に火がつきました。

元々、運動着として作られたリバースウィーブは腕を動かしやすいように袖幅が広めに設計されています。

 

その辺りまで含めて、こちらのパーカーは”ただ大きく作った”のではなく、古着にルーツを置き、そちらを再現する形で流行にアプローチをしているように思います。

空前のビッグシルエットブームに、昔ながらの作りでアプローチ。

 

ただ大きく作るだけのビッグシルエットなら、極端な話、どんなブランドにでも作れます。

でも、そろそろ”ただ大きく作るだけ”の中身が空っぽな洋服も退屈になってきました。

 

ちゃんと面白いことをして、流行に乗るだけじゃない変化球のパーカーを作るGU。

いちばんお世話になったのは高校生の頃でしたが、洋服を好きになってから買ってみても面白いと感じる部分がたくさんあります。

 

UNIQLOお得意の”異様なまでに立体感のあるフード”はGUでも健在

最後は実際にぼくが着たときの画像を載せてみます。

身長178cm 体重64kgのぼくはGUで洋服を買うときにいつもMサイズとLサイズで迷うので、今回も両方を試着。

 

迷った結果、今回はMサイズを購入しました。

Lサイズを着てこそブランドが再現したかったシルエットとその雰囲気が生きる気もしましたが、個人的には”ちょいビッグ”くらいのサイズ感で着たいと思い、Mサイズに。

 

腕を広げてみると、ドロップショルダー特有のデザインが目立つ腕回り。

ぼくはこの手のゆるいシルエットが相変わらず大好きで、持っているニットの8割はこんな感じで腕回りに余裕あり。

 

それゆえアウターも必然的にドロップショルダーの方がストレスを感じることなく着られる訳ですが、だからなのか以前ご紹介したiroquoisのMA-1が大活躍。

肉眼で見ても色味がさほど変わらないのに2色買いして記事も書いた訳ですが、改めてあのMA-1、めちゃくちゃいいなと思いました。

カーキに関してはもう3年近く着ている訳ですが、今だに一軍アウターとして真冬に大活躍。

 

ここまで来たら、ベージュのそれも古着で見つけた際には買い足して、3色コンプリートしたくなってきます。

 

横から見てみると、UNIQLOパーカー特有のシルエットが際立ちます。

そう、異様なまでにボリュームと立体感のあるパーカーのシルエット。

 

生地が二重になっているだけでもボリューム感はある訳ですが、加えてUNIQLOの”フードを美しく立てる技術”を注入したら、なかなかとんでもないことになっています。

それこそ今日はこのパーカーを着て、アウターとしてはライダースを羽織っているのですが、ライダースを羽織るためにフードを一度持ち上げると、異物感がとんでもない。

 

「ちょっとフード大きすぎじゃないか」

本気でそう思ったりするのですが、ここまで大きくて存在感もあると、顔まわりに謎の安心感が。

いわゆる小顔効果なんてのも、これなら期待できるのではないでしょうか。

 

GUの「ヘビーウェイト ビッグシルエットパーカ

古着における服作りの研究、フードを立たせるための技術。

 

税込みで2,149円という安さですが、非常に企業努力を感じる作りになっています。

やっぱりUNIQLO、GUって本当に偉大ですね。

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