戦前のアメリカを彷彿とさせる、本物さながらのヴィンテージ顔レザー

どうしてこうも着たくなるものか。

ぼくにとって洋服は、お気に入りの洋服は自分に自信を与えてくれる鎧のようなもの。

 

鎧の強さにも順位があるとすれば、レザージャケット、ライダースジャケットは最上級。

袖を通すだけで、途端に格好いい男になれたかのような、一時の陶酔感を与えてくれるんです。

 

これだからレザーは辞められない。着ることは、集めることは辞められません。

ということで、また買ってしまいました。今持っている限りで言えば、これで3着目になります。

 

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究極の職人技が詰まった、ヴィンテージ顔レザージャケット

当ブログではもはやお馴染み、ぼくが大好きなブランド”iroquois”のアイテム。その名も”ヴィンテージシープレザー”

以前からブログを読んで下さっている方なら「この単語は聞いたことがある」とお思いかもしれません。

 

実は過去にも、ぼくが既に持っているシングルライダース型の”ヴィンテージシープレザー”を紹介する記事を書いたことがあります。

今回手に入れたこちらは、同シーズンに同素材を採用し作られたレザージャケットの型違い。

 

こちらがジップ開閉式のスタンダードなシングルライダース。

一方で今回手に入れたのは、ボタン開閉のより古臭い見た目が特徴的なレザージャケット。

加工も相まって非常にヴィンテージ感の溢れる1着。

 

たまに、ゴリゴリのヴィンテージ古着を扱っている超無骨な古着屋さんに行くと見かけますが、ボタン開閉式のレザージャケットは、どう呼べばいいのでしょうか。

個人的には「ライダース」と呼ぶのも違う気がしているので、単に”レザージャケット”とは呼んでいますが・・・。

 

職人さんが手作業で魂を吹き込んだヴィンテージ顔負けの表情

レザーといえば、デニムと並んで経年変化の楽しみなアイテム。

綺麗なそれを育てるのもいいんですよね。実際、ぼくも2年前に購入したbeautiful peopleのダブルライダースは長く着るつもりで愛用しています。

 

経年変化を楽しむと言っても、育てると言っても、ぼくが憧れるのは、ちょっとやそっとのシワや傷じゃない。

ズタボロにダメージを受けつつ、汚れつつも渋く逞しく、無骨な表情を魅せてくれるようなヴィンテージ。

そこまで育てるとなると、耐久性の面で大半は到達しない。それ以前に、今「着たい」と思っている理想に近付く前に、ぼくの方がこの世にいないかもしれません。

 

iroquoisが2011年に販売し、話題になったライダースとレザージャケット。

その何が凄いって、ぼくは型と色違いで既に1着持っているのに、もう1着欲しくなってしまうのかというと、ヴィンテージ顔負けの表情なんです。

 

牛革に比べ、軽く表面がなめらかな特徴を持つ上質なシープスキンを使用し、シングルライダースの製品を作りストーンウォッシュを掛け、ブラスト・汚し(オイル・焼き焦がし)など幾十にも職人の手作業を重ね使い込んだ風合いを出した、ヴィンテージライダースに仕上げました。

引用:Iroquois Official Blog:ヴィンテージシープレザーSライダース

iroquoisのショップブログ、当時の記事より一部引用をさせて頂きました。

 

洗ったり焼いたり焦がしたりしながら、本物のヴィンテージかのような見た目に仕上げていく訳です。

完成したこの1着の何が凄いって、それが「加工に見えない」ところなんですよね。

 

ダメージデニムにしても、レザージャケットにしても、派手にダメージ加工が施された新品の洋服ってあるじゃないですか。

相当な腕を持つブランドや職人さんの手に掛からない限り、それらって「加工だな」と思えるような見た目に仕上がっている。

安いダメージ加工デニムだと、それが特に分かりやすいと思います。

 

iroquoisのヴィンテージシープレザーに関しては、ゴリゴリのヴィンテージ古着屋さんに並んでいてもおかしくない。

実際、これを着て古着屋さんへ行ったりすると、店員さんの「おっ」という視線を感じることも少なくありません。

ぼく自身は本物のヴィンテージに詳しい訳じゃありませんが・・・。

 

ここまで写真を載せてきたペイントも、擦れも汚れも、長く着た上で仕方なく増していったものに見える。

相当ハードな着方をしてきたんだな。山奥にでも暮らしていたのかな、とも思いますが、それくらいの方が無骨で格好いいじゃないですか。

 

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こだわり抜かれたパーツ選びから滲み出る本物のヴィンテージ感

安いダメージ加工、ヴィンテージ風アイテムにありがちなのが、採用されたパーツと生地のミスマッチ感。

仮に限りなく本物のヴィンテージに近い自然なダメージ加工に寄せることができたとしても、ボタンやジップの雰囲気がそれに合っていないと、途端に滑稽な雰囲気が滲み出る。

 

その点まで、iroquoisは手を抜かないから、どこまでも本物のような表情を魅せてくれる。

袖元には薄汚れた雰囲気の丸いボタン。この感じ、数十年前にも存在していそうじゃないですか。

 

フロントポケットのWALDESジップ。ゴツゴツした持ち手と歯。

この感じ、ずっと前からあるじゃないですか。

 

身幅を絞るシンチバック。周辺の加工も相まって、もはや本物のヴィンテージレザージャケットでしかありません。

 

裏地には淡いチェック柄を採用してしまうセンス。大昔のアメリカっぽさが滲み出ている。

 

なぜ本物のヴィンテージを、ぼくは追い求めないのか?

記事を読み進める中で「そこまで言うなら本物のヴィンテージレザーを買えばいいじゃん」とお思いになった方もいらっしゃるかもしれません。

ぼくが本物を購入しない理由はいくつかあります。本当の年代モノも格好いいですが、サイズが合わないことがまずひとつ。

 

正確には、合うサイズを見つけることが極めて難しいということです。仮に着丈や袖丈がジャストだったとしても、アメリカ製ともなれば腕回りがとにかく太い。

レザージャケットに関して言えば腕回りは細い方が好きなので、本物のヴィンテージを選んだりはできません。

それ以前に年代モノとなれば販売価格も当然高い。ぼくが手を出すのは難しいレベルです。

 

何より、普段から高い技術を駆使し、徹底的なまでにこだわった服作りをしているブランドが大好きで、そういった魂の込もった部分に魅力を感じ、服を買うことが多いぼく。

新品の服なのに、ここまで正真正銘のヴィンテージレザーのような1着を作ってしまうブランドのこだわり。

えげつなく高い技術や古着へのリスペクトに熱いものを感じたのが、こちらを選んだいちばんの理由です。

 

全身ズタボロ、オールドルックの無骨なコーデに身を包みたい

ヴィンテージシープレザーを主役にコーディネートを組んでみました。

タフで無骨な雰囲気のジャケットに合わせて、ジーンズもダメージ加工のアイテムを選ぶ。

少し細身なのでどうしても今っぽさを感じますが、これが太めならきっと、もっと格好いい。

 

全体的にゆるい雰囲気のアイテムを選んで、1930~40年代のアメリカにタイムスリップしたかのようなイメージで。

これはパッと組んでみたコーディネートの一例。今後時を共にするにつれて、よりこの1着が持つ魅力を活かした着方ができるようになると思っています。

 

ズタボロのレザーが似合う、そんな歳の重ね方をしていけるように

見た目は思いっきりヴィンテージ。それでもシルエットは美しく。

古着が好きだけれど、サイズ感の問題でなかなか選ぶのが難しいと思っていたぼくには、最高のアイテムです。

 

ヴィンテージシープレザー、今後もずっと大切に着続けたいと思っています。

ズタボロのレザーが似合うおじさんになれるように。そんな歳の重ね方ができるように、ぼくは相棒のレザージャケットたちと生きていきたい。

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いわた

いわた

洋服の経年変化を愛でるファッションブロガー。自分で着たい服を作ることも。 個人ブログ「いわタワー」も運営しています。

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