Pコートは”本物”を選べば暖かい。間違いない選び方と見るべきポイント

本来、イギリスの海軍や漁師さんたちが着る防寒着として登場したPコート。そのデザインがカジュアルに落とし込まれ、今では日本でも冬のアウターとして普及しています。

ぼくがそれを着たのは高校生の頃、洋服に興味を持ち始めたときの「これを着ておけば、とりあえずそれっぽい」と思ったことが理由でした。

それからしばらく、どうして着なくなってしまったかと言うと、単純に防寒着としての機能性が低いからです。

 

最初にも書きましたが、Pコートって元々は海軍や漁師さんが船の上で着るための防寒具だったんですよ。

国にお金が潤沢にあった頃、税金をたくさん使って作られていたそれが、何より真冬に海の上で着るために作られていたそれを着てなお寒い訳がない。

Pコートはカジュアルアイテムとして落とし込まれすぎ、浸透しすぎてしまったんです。

抑えるべきポイントをしっかり抑えて選べば「Pコートは頼りにならない」なんてことはまずありません。

 

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ウールを90%以上使った「メルトンウール」は超肉厚

ぼくが愛用しているのは、TROVE (トローヴ)のPコート。1~2年前にブランド古着で、なんと4,000円くらいで購入したもの。

触れた瞬間、今までぼくの中にあったPコートに対するマイナスなイメージが全て吹き飛んでいきました。

 

1万円前後で買えるカジュアルブランドのPコート。素材にウールが使われている割合は数パーセントから数十パーセントで、他はナイロンやポリエステル。

ダウンジャケットと同じで、見た目や形が「それっぽい」からPコートという名前が付いている。同じ名前でも、素材によって防寒着としての実力には天と地の差があります。

 

本物のPコートを手に入れるなら”メルトンウール”のアイテムを選ぶのがおすすめ。

メルトンウールとは、簡単に説明するとウール素材をギュッと圧縮して作る生地のこと。

小さい頃に遊びで使っていたフェルトのような。あれをウール素材で、もっと高い密度で圧縮させたイメージです。

 

そんなメルトンウール生地で、素材にウールを80~90%使っているものだと、思っていた以上に硬いと感じるはず。

ウールを100%使ったものも存在しますが、それよりも10%ほどナイロンを使っているものの方がシワにもなりにくく、虫食いにも強いので個人的には好きです。

加えて使っているウールの比率が少ない分、販売価格も若干安いのも嬉しいところ。

 

いくら素材にウールを90%ほど使っていても、それ自体の厚みがないともちろん話にはなりません。

分厚いウール生地のそれをたっぷり使った、しっかりと厚みがある生地。そんな1着を選べば、真冬本命のアウターとして確実に機能してくれます。

抽象的ですが、参考までにぼくが持っている1着の場合は襟を抑えても浮いてしまうほど。それくらい、分厚い生地の1着を選べばまず間違いありません。

 

”本物”に備え付けらえた些細なディテール

Pコートの弱点は、胸元が大きく開いているため、そこからアウターの内側に風を取り込んでしまうこと。

それを防ぐためにはマフラーやスヌードを首に巻くのが一般的な対処法。むしろ、基本的にはそれでも十分です。

 

”本物”のPコートというのは、ダブルになっている襟を閉じて首元で高くボタンを留められるもの。

特徴的な襟のデザインも見た目を重視したものではなく、ちゃんと意味があるんです。全ての服には生まれてきた意味、そのディテールである意味が絶対にある。

 

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Pコートは”本物”を選べば間違いなく暖かい

・生地は”メルトンウール”から成っている

・素材にウールを80~90%以上使っている

・所詮、風を通しやすいウール。厚みのあるものを選ぶ

 

以上のポイントが、本当に暖かい”本物”のPコートに出会う上で重要になってきます。

Pコートは特に、カジュアルに落とし込まれ過ぎたせいでそのイメージを大幅に下げてしまっている。

 

安く売られているそれらの素材って、本当にウールを数パーセントから数十パーセントしか使っていないものがほとんどです。

ぜひ、ウールをたくさん使っているメルトンウールの、それでいて厚みのあるPコートに触れてみて欲しい。その重量感にはきっと驚くことと思います。

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いわた

いわた

洋服の経年変化を愛でるファッションブロガー。自分で着たい服を作ることも。 個人ブログ「いわタワー」も運営しています。

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