”楽しい洋服”は着る人に色々なことを教えてくれる

着るための洋服。世の中にある全ての洋服は、着るための洋服。それは大前提としてあるでしょう。

ただ、その中のほとんどは、着るための洋服であって、売るための洋服でもあると思うんですね。

量販店の洋服は特にそう。デザイナーさんが考えて形にするんじゃなくて、流行だったり、そういったものを察知して作られる量販店の洋服たち。

それを嫌っている訳じゃありません。ぼくだって時々、量販店に足を運んでは、そこで服を買うこともあります。

 

量販店の服にも、着る楽しみがある。もちろんそれも素敵なことですが、個人的には洋服が好きな理由だったり、わざわざこだわる理由にはもうひとつあって。

”楽しい洋服”っていうものは、ぼくに色々なことを教えてくれるんです。着る楽しみだけじゃなくて、もっと色々なこと。

ある人物の存在だったり、世の中の風潮だったり、何かの思想だったり。

 

例えばぼくが先日、このブログでもご紹介したiroquoisのタイロッケンコート。何も知らずに着ていれば、ただのロングコートかもしれません。

でもこの服が作られたシーズンにはテーマがあって。クラシック音楽家のエリック・サティ。彼の世界観を表現したシーズンです。

正直ぼくは、このコートを手に入れるまでエリック・サティのことを知りませんでした。当時、iroquoisがコレクションを発表したときに初めて彼の曲を意識して聞いてみた。

それはどこかで聞いたことのある曲でした。冒頭を少し聞けば「ああ、この曲を作ったのがエリック・サティだったんだ」と思えて。

 

彼がどんな人だったのか。どんな曲を作る人だったのか。好きなブランドが作る服を通じて、そんなところにも興味を持っていく。

今まで知らなかった世界が開けて、その瞬間ってとても面白いんです。

 

こういう体験が色々あって、だから洋服って面白い。デザイナーズブランドって、すごく面白いなって思うんです。

確かに定価で買うとなかなか高いので、ぼくもブランド古着で手に入れることは割と多くて。

高いけれど、量販店で販売されている洋服が着るための消耗品だとしたら、デザイナーズブランドの服って、そこにはない重みが絶対にあるんです。

 

そんな楽しみを、より多くの人に伝えられたらいいな。

それを目的に、これからもブログを書いていこうと思います。

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いわた

いわた

洋服の経年変化を愛でるファッションブロガー。自分で着たい服を作ることも。 個人ブログ「いわタワー」も運営しています。

【4月28日(日)】映画「The True Cost」上映会を開催します



2019年4月28日(日)に新宿にて映画「The True Cost」の上映会を開催します。

ファストファッション人気の裏で低賃金、重労働に苦しむ人々がいる事実を写したドキュメンタリー。

洋服が好きな人のみならず、全ての洋服を着る人々に見て欲しい作品なので、上映会を開催することにしました。

ファッションとは何か、なぜ人は服を着るのかを今一度考える機会に必ずなってくれます。