パンクロックとラバーソールと、ドクターマーチンと。

最近、生活リズムが乱れに乱れまくっています。

そんな中でも昨日は珍しく早めに起きて、それでもやることがなくて何をしようか迷いながら、最終的にぼくは何故か、お風呂の排水溝を掃除していて。

そういや最近、水の流れが悪いな、と思っていたところでした。今の部屋に住み始めてから1年ちょっと、今まで一度も排水溝を掃除したことがなかった。

だから思い切ってそこのフタを開けてみると・・・。1年間掃除をサボったせいで、なかなか気持ち悪い光景が広がっていました。

最初はそこに手を突っ込むことなんて到底できないと思っていましたが、いざ決心してしまうともう、どうでもよくなってしまうもの。ゴム手袋だってしていたし。

 

排水溝の奥に手を突っ込んでガサガサと掃除してみると、奥から大量の髪の毛が出てきました。

薬局に行くとヘアカラー剤の使用感を伝えるためのサンプルがあるじゃないですか。あの、人工の毛がくるんとまとまっているやつ。

あれの20個分くらいの髪の毛が排水溝からドバッと。それは水の流れも悪い訳だと思いました。

なんかもう、排水溝の奥から貞子でも出てきそうな勢いでした。ちょっと不気味だったけど、徹底的に掃除をした後は水の流れも格段によくなり安心したのでした。

 

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もしかして、運命の出会い?

すごくどうでもいい話に500文字くらい割いてしまいました。本題に入ります。

早起きして午前中は部屋の掃除に勤しみ、その後は特にやることも見つからずぼーっとしていた昨日。

お昼ご飯を食べて、時刻は15時過ぎ。いつもの時間より少し早いけど、のんびり過ごせる今日だから思い切って銭湯に行っちゃおう。

そう思って行きつけの銭湯へ向かったのでした。

 

その銭湯の近くには家電やら古着やらを売っているリサイクルショップがあって。普段はほとんど寄らないのですが、まだ外が明るかったこともあり入ってみることに。

案の定、洋服に関しては主婦の方がまとめて売ったと思われるものが多くて、これといって目ぼしいものはなく。

「やっぱりそうだよな」と思いつつ銭湯へ向かおうと思っていると、ひとつだけ明らかに他と違ったオーラを放っている靴があったんです。

 

Dr.Martensのラバーソール。いかにもGEORGE COXな見た目をした、でもDr.Martensのラバーソール。

「へえ、マーチンもこんな形の靴を出してたんだ」

そう思いながらサイズを見てみると、ぼくの足にピッタリの28cm、UK10。

 

基本的に全てが一点モノのリサイクルショップで、しかも郊外の、他に目ぼしいモノがない中で唯一出会ったそれがジャストサイズとは、何だか運命を感じるな。

簡単に運命を感じて、それを買う理由にしてしまうぼく。かなり迷ったので一度銭湯に行って頭を冷やしつつも体を温め、買うかどうかを考えていました。

それでも結論が出ないのでもう一度足を運んで、履いてみて。

 

「まあ、今の趣味とは違うしな」

そう思ってスルーして帰ろう・・・と思った矢先、まさかの店員さんによる接客が決め手となり購入。今に至ります。

郊外のリサイクルショップでたまたま見つけた靴のサイズがピッタリだったり、店員さんに素敵な話をして頂いたりすると、勝手に運命を作りがちなぼく。

値段が安かったのも、購入するにあたっては決め手のひとつになりました。8,800円の30%オフ、つまり6,000円代。

状態もかなり良く、ソールだって新品同様に残っているコンディションでこれは、けっこう安い。

 

パンクロッカーの象徴『ラバーソール』

大学に入学したばかりの頃、ぼくはすぐに軽音サークルに入りました。

中学生の頃からずっと音楽が大好きで、いつかバンドをやりたいと思っていた。バンドでご飯を食べていきたいと思ってみたこともあった。

さっそくバンドを組んで、ぼくはボーカルになって。初めてライブハウスのステージに立ったときの興奮は今でも覚えています。

狭いライブハウスだったけど、それでもお客さんは80人くらいで。学生のコピーバンドが演奏する場にしては十分すぎる観客の数でした。

 

何度かステージに立った後、内向的なぼくは”ザ・ロッカー”な他の人たちのイケイケな雰囲気に人種すら違うんじゃないかと感じて、サークルは半年で辞めてしまいました。

数少ないオンステージの経験だったけれど、今でも覚えているのは、その中で一度、ぼくはラバーソールを履いてステージに立っていたことでした。

ATTACHMENTのスキニーパンツに、GEORGE COXの赤いスウェードレザー地で作られたラバーソールを履いていた。

髪の毛もほぼ金髪で、コピーする曲も乾いた音が特徴的なそれらが中心で、気分はほとんどパンクロッカーでした。

下半身はばっちりなのに、上半身にはUNITED ARROWSで買った無地のロンTを着ていたのがいまいちキマらなかったけど。それも白ならまだしも、ボルドーだから尚更。

 

「ラバーソール、こういうの懐かしいよね。ミュージシャンがよく履いてたよ」

郊外のリサイクルショップ。閉店間際、未だに買うか迷っていたぼくに話しかけてくれたのは、白い髭の格好いい店員さんでした。

このお店で働く傍ら、渋谷のヴィンテージギターショップでずっと働き続けておられるそうで。とても不思議な方だった。

そこには日頃、ラバーソールを履いたミュージシャンがたくさん訪れる。田舎者みたいですが、そんな話を聞いて何だかワクワクしてしまったのでした。

 

今はもう音楽は聞くだけで、ライブハウスのステージに立つことなんてないけれど、それでもどこかにあるミュージシャンへの憧れ。

その気持ちをラバーソールに掻き立てられてしまったようでした。買わずに帰ろうとしていたその瞬間、店員さんの話を聞いて「買って帰ります」と一言。

 

パンクロックどころか、音楽のジャンルにおいてロック自体が勢いを失っているように思える今。

そこから影響を受けたファッションを貫き通している人を見かけることって、とても稀です。

それでも音楽に魅了されてしまって仕方ない人たちは、今だにラバーソールを現役で履き続けていたりする。

 

ぼくが大学生の頃はファッションとしてGEORGE COXのラバーソールがとても流行っていました。ファッション雑誌を捲れば、ストリートスナップで皆が履いていた。

音楽的な影響を受けてとかじゃなく、原宿を中心とした細いスキニーパンツの流行に乗っかって。皆、足元にインパクトが欲しいから厚底のラバーソールを履いていました。

無論、ぼくもそれを真似していた一人でした。だからGEORGE COXには、厚底のラバーソールには思い出があるんです。

 

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代名詞とも言える厚底ソール。その高さは4cm以上

偶然出会ったラバーソール。久々に見かけたそれ。しかもサイズがぴったり合って、もはやこれは運命だ。

店員さんの話を聞いていたらぼくも昔が懐かしくなって、思わず買って帰ってきてしまった。

パンクロックの影響を思いっきり受けた硬派な男は絶滅危惧種だろうけど、今でもそうやって憧れに真っ直ぐな男たちが、どこかにいるとは、なんと素敵なことか。

余談ですが、お笑いコンビ『バイきんぐ』小峠さんの私服ってめちゃくちゃロックで、男らしくて本当に格好いいんですよ。

BLANKEY JET CITYの大ファンだという小峠さん。ベンジーから影響を受けた、硬派なファッションスタイルがとにかく素敵。

そうやって音楽からファッション面で影響を受けて、憧れの人を真似て・・・っていうのは、本当に素敵なことですよね。

 

ぼくはよくヴィジュアル系バンドを聞いていたので、そのステージ衣装を真似て街を歩いてしまったら大変なことになる。

というか到底真似ができなかったので、歌っている姿からダイレクトに影響を受けることは少なかったように思います。その辺り、ロックバンドは羨ましい。

 

当時はGEORGE COXのラバーソールを履いていましたが、今こうして手元にあるそれはDr.Mantensのモノ。

どうやら『ASHLEY』というモデルらしいのですが、調べてみても日本国内で売られている様子がほとんどありません。

一部店舗では販売されていたこともあるようですが、確かに街でもほとんど見かけません。そこが、捻くれ者のぼくにはよかった。

 

珍しいモデルとはいえ、Dr.Martensを象徴する黄色いステッチは健在。やっぱり、これがあってこそのDr.Martensです。

 

ソールが厚く、最も薄い部分でも4cm程はありました。ぼくは身長が178cmなので、これを履いて初めて180cmに到達します。

今まで色々な場面で「背、高いですね。180cmくらいあるんですか?」と聞かれても正直に「178cmです」と答え続けてきたぼく。

欲を言うなら何もせずとも180cmの身長が欲しかったところです。

父親も、弟も180cm。ぼくは178cm。いちばん下の弟だってまだまだ成長期なので、これから180cmを超えていくかもしれません。

 

いくつになっても”ラバーソウル”な大人は信用できる

ぼくにとってラバーソールといえば、愚直なまでに真っ直ぐなミュージシャンたちが愛用する靴、なんてイメージがあります。

実際、ぼくの好きなミュージシャンの一人である中島卓偉は歌詞にも”ラバーソール”を出していて。

ただ、それを”ラバーソウル”と書くあたり、熱血九州男児の人柄が出ていて素敵だな、と思っていたり。

 

なんだか画質が荒い・・・。

20代になっても、30代になってもラバーソールを履いている人。愚直なまでに真っ直ぐな憧れを、音楽に対して抱いている人なんだなって、ぼくはその姿を見て思います。

格好としてはちょっと歳相応じゃないかもしれません。でも、そんな姿勢って素敵でいいな。ぼくはいつまでもそう思っています。

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いわた

いわた

洋服の経年変化を愛でるファッションブロガー。自分で着たい服を作ることも。 個人ブログ「いわタワー」も運営しています。

YouTubeチャンネル「いわたの偏愛コレクション」