短い春にだけ許される小さな楽しみ。スプリングコートを羽織ること

着丈の長い服って、ぼくはけっこう好きなのかもしれません。

ロングシャツも、チェスターコートも、女の子が着るような着丈のニットも、一通り着たことがあって。

コーディネートが難しいから、元々そんなにおしゃれじゃないぼくには向いていないんだけれど、着こなせれば途端に”っぽい”見た目にしてくれるのも魅力のひとつで。

ぼくの中ではちょっとした、ハイリスク・ハイリターンなアイテムだと思っています。着丈の長い服って。

 

ロングシャツは難しい。チェスターコートは人と被りすぎるため、結果としてあまり着ることがなくなってしまいました。

それでもぼくが、これからもっと出番を増やしてあげたいと思っているアイテムがクローゼットには眠っています。

スプリングコート。この手の服には、他のライトアウターに比べて強い愛着を抱いているんです。

 

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iroquois ミリタリーナイロンオックス

大好きなブランド、iroquoisのスプリングコート。正式なアイテム名は”ミリタリーナイロンオックス”です。

このブログを普段から読んで下さっている方は「おい、またiroquoisの洋服かよ」と思われるかもしれません。

 

でも本当に好きなブランドなんですよね。店員さんも本当に素敵な方で、柔らかい態度の接客をしてくれて、本当に洋服が大好きな方で。

1度お店へ足を運ぶと1着くらいしか買わないのに、2時間くらい滞在していることもけっこうザラです。

最も最近は全然行けていないので、そのうち夏物を買いに行きたいのですが・・・。

 

なんて言っておきつつも、このコートは恵比寿にある旗艦店で買ったものではなく。ブランド古着屋さんにて購入したのですが。

iroquoisは基本的に二次市場での販売価格が安いため、このコートも定価は50,000円なのに、中古にて6,000円くらいで購入した気がします。

とはいえ、これはさすがに安すぎたのでラッキーだったな、と思っています。

 

薄手で春に着やすい仕様。パリッとした生地感がクセになる

購入のきっかけは「いや、圧倒的に安いな・・・。もうすぐ春だし、着れるチャンスもあるから買っておこう」

正直なところ、最初はそんなものでした。それがちょうど1年くらい前だったかな?

 

ぼくはネットでブランド古着を買うとき、極力そのアイテムに関する情報を調べて集めます。

写真も出品されているものだけでなく、できれば誰かが着ている画も見ておきたい。

 

ネット通販で服を買うのがわりと苦手な方なので、これまでに何度か失敗もしてきました。

そんな経験もあるのでぼくは、通販を使う際は普段から好きでよく行くブランドの服を中古で買うのがメイン。

過去のコレクションで買い逃した服を探すことが多いです。昨日の記事でご紹介したシャツの話もまさにそうで。

関連記事▶︎執念で手に入れた思い出深いシャツ。散るペイズリー柄が魅せた春の儚さ

 

・・・で、話が飛んでしまったのですが、この服の写真を色々なサイトやお店のブログで見て抱いた印象は「着丈、長っ」と「生地は”しっとり”してそうだな」との2つでした。

どちらかというとコットンの風合いに近く、ブロードシャツの着丈を伸ばした感覚なんじゃないかな・・・なんて。

 

しかし使用されている素材を見ると、表にはナイロンが100%とあって。

これはどういう・・・ナイロン100%だと、見た目に反してマウンテンパーカーのようにパリッとした生地感なんだろうか?

でも写真からはそれほどのツヤとハリを感じることができなかったので、ロクヨンクロス(コットン60%、ナイロンを40%の混合記事)に近いとか?

謎は深まるばかりで、実物に触れることができないネット通販での買い物は本当に難しい・・・と思いながらも、気がつけば購入ボタンを押していたのでした。

 

数日後、届いた瞬間に開封して実物に触れてみる。

「へえ・・・意外」

 

もっと柔らかく、それこそコットンに近い感触なのかと思いきや、実物はそれよりもパリッとした生地感でした。

一応ナイロン100%なのでシワは付きにくいような。ロクヨンクロスよりも更にもう少しだけ、ナイロンの比率を増やしたかのようなこの感覚。

クタッとし過ぎることもなく、ナイロンのハリが出過ぎてスポーティーな印象を抱くこともない。

野暮ったいミリタリーアイテムと、ドレッシーなロングコートの中間に位置するような不思議さがそこにはあって。

着丈の長いコートに採用するには、とても面白いと思いました。やっぱりiroquoisは本当に面白いブランド。

 

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遊び心のある特徴的なディテールに愛くるしさを感じる

着丈の長いコートにはどちらかというと大人っぽい印象を抱いているのですが、この1着はなんだか可愛いんですよね。

いわゆるトレンチコートに比べると大ぶりな襟。生地の特徴で立体感と丸みを帯びて、スタイリッシュさと無骨さの両方を兼ね備えています。

これが一般的なトレンチコートと同じ生地を使って作っていれば、もう少しツヤとハリがあったことでしょう。

どこか無骨さを感じさせるのは独特な生地感のせい。唯一無二な感じがまた愛おしい。

 

フロント部分にはドローコードが付いているので、これを引っ張れば身幅の調整ができます。

コートの上半分と下半分が2つに別れているかのような感覚をも感じさせる、少しだけ不思議なディテール。

ぼくは基本的にあまり絞らずあえて野暮ったく着ているのですが、ジーンズと合わせた日には絞ってスタイリッシュさを増してみるのも面白そう。

 

バックには生地のレイヤード。

”ショートブルゾンとコートを組み合わせたようなレイヤードが特徴的なコート”とのことでしたが、その表現なのでしょうか。

今さっき”コートの上半分と下半分が2つに別れているような感覚”なんて表現をしましたが、感じたことは間違っていなかったかも。

 

スプリングコート、着れる時期短すぎ問題

春に着るコートだから、その名の通りに”スプリングコート”な訳ですが、気温が上がってくるに連れて毎度感じていることがひとつ。

「スプリングコート、着れる時期が短すぎない?」

 

基本的に薄手の生地で作られていて防風性はあまりなく、裏地はアイテムによってあったり、なかったり。

春がすぐそこまで来ている今の時期(2月中旬〜)に着るにはまだ少し頼りないし、早い気がする。

ようやく気温が上がってきた!と思いきや、気付いた頃(4月下旬)には着ていると少し暑かったりして。

 

着て心地よく過ごせるのって、ほんの1ヶ月ちょっとな気がしています。

夏の終わり〜秋の終わり頃に着るのも実用的ではあるけれど、どうもそんなに着る気にならないのが現実。だって、”スプリング”コートなんだもんな・・・。

 

どちらかというと春はさっぱり爽やかなライトアウターを羽織りたいのでスプリングコートやジャケットを。

秋には冬へ向けて野暮ったいミリタリーなアイテムを羽織りたくなるので、MA-1やブルゾンを。

ライダースは着れるならいつでも、って感じです。

 

着れる時期が短いからといって毎日のように着る訳でもなく、パーカー1枚で過ごすのも楽なので魅力的で。

となれば「結局この時期、ライトアウターって要らなくない?」と思えるだけの気温になれば、もはやコットンニットやスウェットを着て過ごしてしまう。

 

うーん、スプリングコート・・・。少し肌寒い時期にインナーダウンを仕込んだところで防寒性には不安があるしで、なかなか出番の少ないアイテムです。

 

短い春の小さな楽しみ。スプリングコートを羽織ること

ここ数年は冬が明けてから、気温の上がるスピードが尋常じゃない気がしませんか?

春が来たと思ったらすぐに夏。5月には半袖Tシャツ1枚で過ごすようになりますよね。

 

ずっと寒い冬が続いていて、ようやく気温が上がって薄着でも外出できるようになったとき。

その瞬間に感じる「ついに春がやってきた・・・!」というウキウキ感。

あの感覚がぼくは本当に大好きなのですが、そう思える期間って冗談抜きで1ヶ月もない気がします。

気付けばもう夏になっているし・・・。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎるっていうけれど、春って本当に短いなと思っています。

5~10月半ばを夏服で、11月〜3月半ばを冬服で過ごしているので、心地いい気温でファッションを楽しめる時期って、2ヶ月しかないんじゃないかな・・・なんて。

 

そんな時期の一部に、春。心地いい気温を感じられるほんの僅かな短い期間。

ステンカラーコートを着るという行為も、そのときだけ楽しめる贅沢なのかもしれません。

今年ももうすぐそんな時期がやってくるので、少しワクワクしています。

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いわた

いわた

洋服の経年変化を愛でるファッションブロガー。自分で着たい服を作ることも。 個人ブログ「いわタワー」も運営しています。

YouTubeチャンネル「いわたの偏愛コレクション」