「ジーンズを育てるのって楽しそう」原体験をくれた憧れの1本との再会

2016年の3月から、ぼくはA.P.C.のプチスタンダードというジーンズを愛用しています。

・・・ということはこのブログではもう何度も書いているので、知ってくださっている方もいるかもしれません。

 

手に入れてからというものの、今に至るまでほぼ毎日のように穿いています。

飽きを感じるタイミングもあったりはしましたが、それでも購入からもうすぐで2年が経とうとしていたり。

たかがジーンズ、されどジーンズ。大袈裟に言ってしまえば、ここ2年間で最もぼくの近くにいた人生の相棒です。

 

楽しかったことも、そして時には辛かったことも、こいつと一緒に乗り越えてきました。旅行に行くときは大体一緒。

ジーンズは頻繁に洗う必要がないので荷物が減って楽なのもあります。

が、それ以上に過去を振り返ったとき「こいつとはあそこにも一緒に行ったな」なんて思い出があることって素敵だと思うのです。

 

・・・病気でしょうか?でも、ずっと身につけていれば洋服にだって愛着は芽生えるものです。

ブランド古着屋へ足を運べば同じような色合いのプチスタンダードが安く売られていたりしますが、だからってそれを穿こうとは思えません。

ここまで一緒に過ごしてきた相棒だからこそ、これだけ大切に育て続けることができているんだと思います。

 

それに加えて今日、新しくジーンズを手に入れました。

どこかでずっと憧れを抱いていた、あのブランドのあの1本。数年越しで手に入れたので、ご紹介します。

その前に、ぼくが初めてジーンズに憧れを抱いたときのことをも書いておきたくて・・・。

ちょっと長くなりますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。

 

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「ジーンズってこんなにカッコいいんだ」の原体験

そもそもぼくは今、どうしてこんなにもジーンズに夢中になっているんだろう?

同じような見た目をしているリーバイスのジーンズがヴィンテージ古着屋さんへ行けば100万円。かたや近所のリサイクルショップでは500円。

正直その違いがわからなくて、ジーンズって実は最も身近なようで最も難しいアイテムなんじゃないか?と思っていたんです。

 

今では高額なジーンズが存在する理由もわかってきました。古い年代モノは希少性が高く市場に出回らないので、需要の割に供給が少なかったり・・・色々あります。

50〜60年前のジーンズ。当初は濃い紺色をしていただろうに、今では空と同じ水色に近くて、所々に渋い穿きジワが刻み込まれていて。

その格好良さはとてもわかります。本物のヴィンテージを再現したレプリカのアイテムには到底出せない雰囲気が、歴史を感じる何かが宿っている。

 

でもぼくはそれを買って、ぼくにとって”最初から色落ちしている”ジーンズを穿くことにそこまで魅力を感じることがありませんでした。

どちらかといえば、自分の手でそんな代物を育てていきたい。そんな思いが強かったんだと思います。

 

ヴィンテージから現行(今でも買える商品)に目を移し、どのブランドのジーンズを穿こうかと相棒選びに頭を悩ませていたころ。

「どうせ育てるのならいいモノを。極上の経年劣化と色落ちを楽しんでみたいなよな」

そう思っていました。

 

しかし当時のぼくは高校生だったか、大学生になったばかりだったか。洋服を好きになって間もない頃。

ブランドの知識がないぼくにきっかけを与えたのは、好きなミュージシャンが着ているブランドへの興味でした。

「iroquois ジーンズ」

そう調べると出てきたのが、お店の公式ブログから当時より少し前に更新されていたひとつの記事でした。

参考記事▶︎商品紹介番外編。ちょっと大人なデニムの愉しみ方|IROQUOIS

 

なんてことのない記事かもしれませんが、これを読んでぼくは衝撃を受けました。

「ジーンズの色落ちってこんなにもカッコいいんだな」と思ったし、経年変化というものへのロマンも感じて。

今すぐにでも欲しいと思ったけれど、少し前の記事だから同じものはきっと売っていない。

WEGOやGUを中心に洋服を買っていたぼくにとって、ジーンズ1本に2万円近いお金を出すというのはかなり躊躇うことでした。

 

妥協しない1本、プチスタンダードとの出会い

それから月日が経って大学2年生になった頃。

ブランド古着屋でアルバイトをするようになり、洋服をもっと好きになり、少し高くとも気に入った服ならば買ってしまうほど、洋服の魅力に魅せられていました。

当時は中2病ならぬ大2病を患っていたぼくは全身真っ黒のコーディネートがほとんど。

数年前に憧れを抱いていた、紺色をしたジーンズへの興味はほとんど失っていました。

 

そんなコーディネートにも飽き始めたのが3年生になった頃でした。徐々にカジュアルなコーディネートへとシフトしていき、色彩を取り戻した頃。

あったのは再びのジーンズへの憧れでした。濃い状態からジーンズを育てて、自分だけの渋い色落ちをした相棒が欲しい、と思うようになっていたんです。

初めて惚れたジーンズはiroquoisで常に売っているという訳でもなく、手に入らなかったので他のジーンズを。

 

そうして情報を集めること、およそ1年。2016年になってようやくA.P.C.のプチスタンダードを購入したのでした。

色々なジーンズの色落ちをネットや雑誌で見ていると、この1本が最もぼくの好みに近いと思ってのこと。

生地のオンスや太すぎず細すぎないシルエット、綿100%であること、飽きのこないシンプルなデザインであること・・・その全てを満たしてくれました。

 

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憧れていたジーンズに再び出会うとき

それから今に至るまで、プチスタンダード一筋でずっとジーンズを穿き込み続けてきました。

いい具合に色も落ちてきて、購入当初よりも愛着は増して。

 

そんなときに再び出会ったんです。高校生だったか大学生だったか、洋服に興味を持ちはじめたばかりだった当時のぼくが、最初に惹かれたあの1本に。

ブランド古着なんだけど、状態は新品未使用でタグも付いている。これはもう、買うしかない。

 

実は今までにも、iroquoisが販売するこの手のジーンズを持っていたことは過去にもありました。

ブログ記事を読んで数ヶ月が経った頃、近所のリサイクルショップにて型は古いけれど数回洗った程度で色落ちもあまりないジーンズを。

4,000円で売っていたのですが、まだ学生でほとんど貯金もしていなかったぼくは一度家に戻り、要らない服をかき集めて売りに出し、そのお金で手に入れて。

あのときはとても嬉しかったのですが、やっぱり最初から育てたいという思いが強くなり、プチスタンダードを買った頃に手放していたんです。

 

そうして実に数年越しの再会を果たし手に入れたのが、このiroquoisのジーンズでした。やっぱりカッコいい。ぼくが10代の頃からずっと憧れていた、あのステッチ。

ブログに載っているのと型番が同じ、全く同じ1本。それを今になって、これから育てていける喜びはとても大きなものです。

ずっと憧れていた色落ちをぼくの手で。それでもぼくにしか育てられない、この世に2本とない色落ちを再現できるとき。

とても大袈裟ですが、なんだか嬉しくなってしまったんです。

 

見比べて改めて感じる月日の流れ

買ったばかりで濃く紺色の残っているiroquoisのジーンズを穿いてみると、それは穿いているぼく自身にさえどこか初々しさを感じさせてくれました。

「ああ、これこれ。新品のジーンズってウエストやらお尻付近が本当にキツいんだよな」

 

デニム生地が穿いているうちに伸びて各所に余裕が出てくるので、ぼくはジーンズを選ぶときにジャストか気持ち小さめサイズを選ぶ派です。

それゆえ最初に感じるこの窮屈さ。少し不安を感じるのだけれど、これがいつしか自分でも気付かないうちに体に馴染んでいくんですよね。

そんな懐かしい感覚を思い出させてくれました。

 

その後で「やっぱりこっちも好きだ」と思いながら、ほとんど毎日を共に過ごしているプチスタンダードに足を通す。

ブログ記事を書こうと写真を撮り終えた後、見比べてみると改めてですが「こんなに色が落ちたんだな」と思いました。

フランス生まれのA.P.C.なだけあって、当初まだ紺色だった頃のこいつには優美な雰囲気を感じたものです。

 

それが今ではすっかり色も落ちてシワも刻まれて、ここまで男らしい色落ちへと変わっているとは、月日の流れを感じます。

ジーンズが魅せてくれる経年変化、その色落ち。なんだかぼくがここまで生きてきた証拠のようにも思えてきました。

プチスタンダードはもちろん、これからも穴が空いたってリペアして、真っ白になるまで穿き続けるつもりです。

 

という訳でこれからは、プチスタンダードに加えてiroquoisのジーンズにおける色落ち日記も不定期的に書いていきます。

普段からブログを読んでくださっていて、まだこの楽しみを味わったことのない人には特にこの感覚を伝えたい。

 

そしていつかぼくがもし結婚したら、もし子供ができたら、それが男の子だったら。

「これはお父さんが学生の頃に買ってから、今でもずっと穿き続けている大切なジーンズなんだよ」

とかなんとか言いながら経年変化の楽しさを、洋服の楽しさを伝えてあげることができたらいいな。

そんなことを思っちゃうほどには、ジーンズを穿き込むのって最高に楽しいんです。

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