古着屋店員さんの無限レコメンド攻撃に耐えきれず退店してしまった話

家の近くによく行く古着屋さんがあって、ぼくはそこの店員さんによる心地よい接客が好きでよく足を運ぶのですが。

以前も記事に書いたように、親近感はあるのに実はお互い名前も知らない・・・といった具合の距離感が好きです。

関連記事▶︎名前も知らない店員さんたち | いわたの偏愛コレクション

 

その古着屋さんに行くといつも同じ店員さんがいて、「まさか1人?」と思っていたのですが、そんな訳もなく。

先日足を運んだとき、初めましての方にお会いしたんですよね。

結果としてぼくは、少し気になっていた服が何着かあったものの、それらを買うどころか試着もしないままお店を出てしまったのです。

 

スポンサーリンク

いつもの店員さんの、痒い所に手が届く接客

その古着屋さんでよくお会いする店員さんの場合、入店すると「こんにちは」と挨拶をくださって。

ぼくが洋服を見ている様子を見て、立ち止まったり何度か触って気になっている洋服があると、横からスッとその洋服に関する補足情報をくれるんです。

そのタイミングと、教えてくれる情報の面白さがもうピカイチで。本当にお客さんのことをよく見ているんだな、と勝手に感動しています。

 

「この服はどんな素材で作られているんだろう?」「どれくらい前の洋服でだったんだろう?」

会話が始まったことをきっかけに気になっていた他のことに関する疑問をぶつけてみれば、それらにも全て答えてくれます。

まるで、痒い所に手が届くかのような素敵すぎる接客。

店員さんのおかげでぼくは、ますます古着に興味を持ちハマっていくようになったと言っても過言ではありません。

 

延々とおすすめ攻撃を受け続ける受け身な買い物

一方で先日初めてお会いした店員さんの場合、ぼくが入店すると「今日はどんなアイテムをお探しですか?」と話しかけてくれました。

基本的にはそのお店が好きで足を運ぶぼくは、いつも何が欲しいかを具体的には決めていません。そうお伝えして。

その後で店員さんは「強いて言うならアウターですか?トップスですか?」と聞いてくれました。

強いて言うなら、ニットやスウェットをはじめとしたインナーが欲しかったのでお伝えして。ここまではそんなに珍しい会話でもありません。

 

会話が途切れ、いつものように店内の洋服を見ながら何か気になるものを探していました。

「これ、面白い服だな」なんて思いながら眺め、試着をさせてもらうため声をかけようとしたとき。

「この服なんかどうですか?生地感も面白いし、使い勝手もいいですよ」

 

全く違う角度から、店員さんのおすすめが入ってきました。

「え?あ・・・いいですね、面白いです」

唐突かつ、一度見てあまり気になっていなかった洋服をおすすめして頂いたときって、どんな反応をすればいいのでしょうか。

せっかく勧めてくれているけれど、でも興味がない。うーん、難しい・・・。

 

まだお店に入って間もなかったので、まずは店内の洋服を大体見てから気になった服があれば、後でまとめて試着させてもらおう。

そう思って他の洋服に目をやっていると、店員さんが再登場。

「これなんかも最近入ってきた服で、柄もおしゃれなので春先に1枚で着るのなんかも(ドヤッ)」

 

「あ、あー、面白いですね。へぇ、すごい・・・」

またしても全然気になっていなかった洋服のレコメンド、どうしよう。

(もうちょっと1人で色々と見させてほしいな・・・そっちが気になって全然他の服を見れてないや)

 

会話を終えたところで再び陳列棚に目を移し、そのおよそ3分後。

「こういう色ってどうですか?よく着ますか?個人的にめっちゃおすすめなんですけど」

(うーん、個人的に好きなものを人におすすめしたくなる気持ちはわかるけれども・・・)

 

いつもお会いする心地よい接客の店員さんではなく、ぼくが店内にいる限りおすすめ攻撃の連続攻めな今日の店員さん。

ダメだ・・・落ち着いてゆっくり洋服を見ることなんて、この人がいる前じゃできない。

限界を感じたぼくは、何も買うことなく手にすることもなくお店を後にしました。

横目で見た感じ、お店の出口へ向かうぼくに向かって次なるおすすめ商品を手に持っている店員さんの姿が見えました。

 

スポンサーリンク

お客さんの気持ちを考えていない?親切心の裏返し?

いつものように店内の洋服を見ていると、気になって試着したいと思ったものも何着かありました。

けれど「試着してもいいですか?」と尋ねれば今度はその服に関してのうんちく話が始まってしまいそうで怖かったんです。

よくお会いする店員さんの場合、ぼくが気になっていたことに対しての答えを挟みながら、会話を楽しみながら相互的な関係を築いてくれる。

先日初めてお会いした店員さんの場合、恐らく店員さんが話していることをぼくが聞くだけの、一方的な関係しか築けなかったはずです。

お2人は同じことをしているように見えても、それって実は全く違うと思っていて。

前者の場合であればぼくは店員さんから”欲していた情報”を受け取りつつ買い物を楽しむことができます。

 

ぼくは基本的に気になる服があるとそれに関する情報を店員さんからもっと深く聞きたくて、そこでの会話までを含めて初めて”欲しい”と思い購入に至るタイプ。

だからどれだけ気になる服があったとしても、良くも悪くも絶対に店員さんありきで買い物をするんです。

ぼくが好きなお店はつまるところ、素敵な店員さんがいるお店。

よく行く古着屋にいらっしゃる店員さんお2人の違いは、どこまでお客さんの気持ちを考えられているか、その深さの違いだけなのではないでしょうか。

初対面だった店員さんの場合もそれを心がけているものの、相手が今どんな気持ちなのかまでは深く考えていなかった・・・のかもしれません。

 

確かにいいものをおすすめしたい気持ちはとってもわかります。でも、その瞬間にその情報をお客さんが欲していたかというと、答えはノーだと思うんです。

行き過ぎた親切心というか、親切心の裏返しというか。

優しくて洋服がお好きなことはとても伝わってきたのですが、相手の気持ちを考えることはやっぱり大切ですね。

普段から人と接するときのこと、相手の気持ちを考えながら会話をすることの大切さを、今回は反面教師として教えて頂いたのでした。

洋服ひとつを買うにしても、本当に店員さんの人柄ありきです・・・。

The following two tabs change content below.
いわた

いわた

洋服の経年変化を愛でるファッションブロガー。自分で着たい服を作ることも。 個人ブログ「いわタワー」も運営しています。

YouTubeチャンネル「いわたの偏愛コレクション」